アグラ城塞

Agra Fort


世界遺産「アグラ城塞」 正面

 世界遺産「アグラ城塞」に着いたのは、11月21日の夕暮れ時でした。
 インドの市街地の交通渋滞は、もの凄いもので今までも色々な国に行きましたが、これほどのところはありませんでした。
 主要道路は、片側三車線が一般的ですが、車が非常に多く、三輪車のタクシー、オートバイ、トラクター、自転車やラクダの荷車どころか歩行者までもが、車線の区別もなく犇めき合っておりまして、私達の車も100メートル進むのに一時間もかかってしまいました。
 そのため、予定が大幅に遅れ、やっとのことで「城塞」にたどり着きましたので、あたりはもう薄暗く、残念ながら城内を隈無く見ることができませんでした。。
 「レッド・フォート」とも呼ばれている赤砂岩で造られているこの城は、1565年にムガール帝国第三代皇帝アクバルにより築かれたもので、高さ20メートル・長さ2,5キロの城壁が周囲を囲む堂々たる威容は、ムガール帝国の隆盛を極めていた時代をそのまま表しています。
 「タージ・マハル」を造ったシャー・ジャハーン帝が、息子によりここに幽閉され、ヤムナ川対岸の妻の霊廟を見ながら息を引き取ったと伝えられていますが、夕闇のため「タージ・マハル」の白い姿は望めませんでした。

世界遺産「アグラ城塞」 城門  城塞に入り、最初の城門
  二重の城門の内門。 門の上部「世界遺産週間」の垂れ幕がありました。 世界遺産「アグラ城塞」 城壁の内門
世界遺産「アグラ城塞」 ジャハーンギール殿  赤砂岩と白大理石を組み合わせた伝統的なイスラム様式のジャハーンギール殿
 城内の色とりどりの宝石が壁面に埋め込まれた「公的謁見の間」や私的謁見の間」など華やかさは目を瞠るばかりです。 世界遺産「アグラ城塞」 城内

2000年12月20日

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