タージ・マハル

Taji Mahal


世界遺産「タージ・マハル」

 11月21日、今回のインド旅行の最大の目的である世界一美しい建造物といわれている世界遺産「タージ・マハル」を訪れました。
 ここには、年間百万人以上の観光客が訪れ、今日ではインドの観光資源として拝観料が重要な外貨収入源となっているそうです。
 そのことから最近、拝観料を一気に50倍に値上げしたそうです。(拝観料がいくらからいくらになったかは、ツアー料金に含まれておりましたので判りませんが。)
 なお、拝観時間は、午後5時?までとなっておりますが、夜空に浮かぶ幻想的な美しいタージ・マハルを観光客に見せ、収入増を図るため、拝観時間の延長を検討しているそうですが、夜間はイスラム教徒の敬虔なお祈りを捧げる場所でもあり、教徒の反対やテロ行為の心配等、実現するのにはまだ時間がかかりそうです。
 さて、アグラのヤムナ川岸に建つインドを代表するイスラム建築・ムガール朝建築の頂点を極めた白大理石の殿堂「タージ・マハル」は、ムガール朝第5代皇帝シャー・ジャハーンが、最愛の妃ムムターズ・マハルの死を悼んで、22年の歳月と天文学的な費用をかけ、今から約350年前に建てた霊廟です。
 写真は、正門をくぐったところから撮したタージ・マハルの正面です。
 正面に泉水と庭園を配し、その向こうに華麗な装飾を避けた、左右対称の総大理石造りで、タマネギ型屋根の上には9メートルの頂華のつく、地上74メートルの大きな霊廟が佇んでいます。
 基壇の幅は95メートルもあり、四隅に高さ42メートルのミナレットが建てられています。
 タージ・マハルの内部の中心には、ムムターズの大理石製の棺が置かれ、その横に寄り添うように、シャー・ジャハーン皇帝の少し小さな棺が置かれています。

世界遺産「タージ・マハル」 正門  左は、タージ・マハルの正門です。
 タージ・マハルがあまりにも脚光を浴びているため、その陰に隠れていますが、赤砂岩と大理石を組み合わせて造られた大変美しい門です。
 中央の尖状アーチの周囲には蔓草のようにコーランの文字が刻まれています。
 左は、タージ・マハル廟から庭園の泉水と正面門を望んだ写真です。

2000年12月20日