わかる「時間」27

時計の遅れ

「運動している物体の時間はゆっくり進む」

問題1

「運動している時計の遅れを考えよう。これも直感とは相容れないが実験事実である」

考察1

「実験事実」とあるが、なにを指しているのであろう。精密な時計をジェット機に積んで地上の時計と比べたら時刻が違っていたという実験をさすのだろう。あれは間違いであるのは先に書いた。

 違った時計どうしは、どちらの時刻で合いまみえるのか。Aの時計は、時刻が2009年10月29日0時5分を指している。Bという時計は2009年10月30日午後1時32分を指しているとする。両方の時刻は本当の時刻であるとする。両方の時計が同じ場所で机の上に隣り合わせにおいてあるとする。どちらの時刻が本当の時刻なのか。ふたつの時計は、どちらの時刻でいっしょにいるのだろうか。置いてある机はどの時刻なのだろうか。足して2で割るのだろうか。実験でできたというが、そのふたつの時計を確認した人の本質的な時刻はどちらの時刻だったのだろうか。

 昨日の時計が今日現れたり、今日の時計が昨日にあらわれたりできるのだろうか。昨日の人と、今日の人が、同じベンチに座って、話をすることは可能だろうか。そんな「実験事実」はあるのだろうか。それが可能ならタイムマシーンなど要らない。もうすでにできている。すべての乗り物はタイムマシーンである。

 ところが、相対性理論の時間は、どんなに遅れようが、どんなに進もうが、今という地球時刻に必ず0.001秒と違わずにそろって現れる。100年過去の時刻であろうが1000年未来の時刻であろうが、現在の地球の時刻にそろって現れてくれる。地球を尊重してくれてとてもありがたいことだ。

 時刻が変わっても、必ず今の瞬間に現れるのは、ニュートンの絶対時間とまるっきり違わない現象である。時間が遅れたり進んだりしていないのと同じなのである。

結論1

 この「実験事実」はたんに時計の誤差に過ぎない。私のうちの時計と同じである。時々指で回して合わさなければならない。

問題2 光時計

光時計の光は「スペースプレーンの中にいる人にとっては、光は真上の天井に向かって放出される」

考察2

 地球に対して、星の光が進行方向に対して斜めに降り注いでいることが、多数の天文学者によって観測されている。星の光は、動いている地球に対して、その速度と方向に合わせて斜行する。複数の観測者が、複数の望遠鏡で観測しているので、これは事実といえる。

 このことから、スペースプレーンの天井が動いているなら、動いている天井に対して、光は斜行するはずである。「光は真上の天井に向かって放出される」というのは間違いである。

 なぜ光行差が起こるのかというと、光も物質もニュートンのいう絶対空間にたいしての絶対速度を持っているからである。絶対速度を持つものどうしは相対速度を持つからである。

 光は絶対空間に対して直進し、それに対して、天井も、絶対空間に対して動いているから光時計に光は斜行するのである。

結論2

 光速度普遍の原理からくる理論だが、光速度不変の原理が間違っているのだから、それから導き出される思考実験は間違うことになる。これは実際の実験で確認すべきことである。ところが相対性理論家はこれを行っていない。光の光行差が見つかっているいじょう、この実験は、光は斜めになるということになるのは明らかであるから、実験しないのだろうか。

問題3

「運動の速度が速いほど時計がゆっくり進むことも明らかだろう」

考察3

 光は真上の天井に向かって放出される」という前提が間違っているのだから、そこから導かれるすべての論理は間違いになる。

結論

 光の速度と時間は関係ないことであるといえる。

 

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