時間の統一
富士山頂の時計は「1日当たりおよそ1億分の4秒速く進む」
1年に換算すると、0.0000146秒になる。1万年で0.146秒。100万年で14.6秒になる。
富士山頂の高さの空間は、100万年で14.6秒地表より未来にあることになる。地球の歴史46億年を考えてみる。すると67160秒になる。これは、約18時間半になる。
富士山頂の高さの空間は地表より18時間半未来にあることになる。富士登山をした人は、未来旅行をしたことになる。
毎日、飛行機はもっと上空に行っている。飛行機の乗員は、毎日、未来と現在を往復しているのだろうか。
そのうえ、地表が現在であるという保証もない。相対性理論では、地表のすべての原子は固有の時間を持っているから、すべての原子は現在の時刻が違っているはずだ。
原子は、宇宙開闢以来の歴史を持っている。そして、巨大な重力にさらされたものや。光速に近い速度で飛んだものもあるはずだ。経歴によって、それこそ何千年もの時間のずれが生じているはずだ。すべての原子の時刻が過去であったり未来であったりするのだ。それが地球上で一同に会している。相対性理論の時間の世界は不思議に満ちた世界である。
こんなことは起こっていない。地表も上空も、つねに同一時刻である。ニュートンの絶対時刻が正しいのである。原因は、たいした根拠もなくこじつけで光を絶対としたことにある。
「GPS衛星では、時計の相対性理論的変化が日常的に起きている」
GPS衛星の時計の指す時刻の差が相対性理論的変化であるというが、その証拠が明示されていない。根拠を示さずに断言しているだけである。根拠は20世紀最大の天才アインシュタインの理論だから、だけではないのだろうか。アインシュタインの光速度不変の原理が間違っていたら、衛星から地球に送る電波は、方向によって到達時間に差ができる。地球が動いているから、進行方向では遅く、反対方向では早く到達することになるから、普通の速度差の原理で時間差ができる。もちろん、光速度不変の原理の間違いの根拠は前に説明した。
これなら速度や重力で時間が伸びたり縮んだりするという怪しげな理論に振り回されずに簡単につじつまを合わせられる。
GPS衛星の時刻のずれも、光速度不変が間違いであるから、相対性理論とは関係ないずれである。普通の、電波と地上局との相対的な速度差による、時間のずれと考えられる。
「地球時、火星時、木星時」
太陽の時刻について述べたように、相対性理論が正しければ、現在、太陽は、地球より4600年昔の時刻を指している。4600年前というと、縄文時代である。4600年前の時刻の太陽が、縄文人たちを照らすのではなく、なぜか現在のわれわれを照らしているのが相対性理論である。
そこで考えてみる。相対性理論では、火星は地球より軽いから、地球より時間の進み方が早いはずだ。すると、太陽系ができてから、ずっと、速い速度で時間が進んだ火星は、地球よりかなり未来に存在していることになる。
反対に木星は地球より重いから時間の速度が遅くなっている。太陽系ができてから、460年の遅れになる。地球より460年昔にある。
地球から見ると、過去の木星と、未来の火星が観測できる。太陽を入れると、木星よりかなり過去の太陽も見える。月は火星より軽いから、もっと未来になる。
なぜ地球時に合わせて太陽も、火星も、木星も、月も現れているのだろう。彼らの時刻はなんなのだろう。
140ページの「時間の単位」というところで「日常の生活において、時間はとても重要な役割を果たしている。たとえば、二人の人が待ち合わせをしたときに、時間がずれていればその人たちは決して出会うことはできないだろう。」と述べている。ところが、相対性理論で現れる時間は、いくら時間ずれていても出会っているというのである。そして、なぜ違う時刻のもの同士が出会えるのかの説明は一切ない。
相対性理論によると、太陽系は、過去から未来まで、すべての時刻が観測できるこの地球時刻の今にすべてが存在する。かなり無理な考え方である。ニュートンの時間だと宇宙はすべて今であるとする考え方だ。1秒だって過去のものや未来のものはない。こちらのほうが事実と符合する。相対性理論は事実とは一致しないから、間違っているといえる。