わかる「時間」22

「長さのちぢみ」

問題 1

「特殊相対性理論では、運動する物体の長さがちぢむという現象が現れる。」

「宇宙船で遠方の天体まで行く場合、地球から見ると、宇宙船が動いている。しかし、宇宙船のほうから見ると、その間の空間が自分のほうに向かって動いている。したがってその距離は短くなり、」

考察 1 事実との照合

 例として、オリオン星雲との距離と、速度による縮みが書かれてある。

光速の0%のときは1500光年。光速の99%のときは212光年になるということだ。

 そこで、オリオン星雲から出た光を考える。光は光速である。上の論理からすると、光から見ると地球までの空間が光速で光に動いていくことになる。すると、光に対して、空間がちぢむことになる。光速だから、ぴったりとちぢむ。すると、オリオン星雲の光は一瞬で地球にやってきていることになる。

 1光年は、光が1年で進む距離であるという。これは速度によって空間はちぢまないということを前提にしている。ニュートンの絶対空間の考え方である。空間は伸び縮みするという特殊相対性理論からすると間違っている。伸び縮みする時空だと、光には距離も時間もなくなるから、光は一瞬で宇宙のどこにでも到達するはずである。

 太陽からの光は、地球に届くのに8分かかるというのが定説である。アンドロメダ銀河からの光は、230万年かかるということだ。これは、絶対空間で考えている。伸び縮みする空間ではない。そして、事実も、距離と光速度に比例している。これは、最初に光りの速度を計算した木星の衛星からの光の到達時間のずれからも証明されている。光に対して、空間は1mmもちぢまず、木星と地球の距離によって到達時間が違っているのである。

 光が光速でも、光に対しては特別に空間はちぢまないということなのだろうか。そのときは、光は特別であるということを証明しなければならない。

 有名なカミオカンデの観測では、ニュートリノは光速で飛んできている。超新星の爆発による光と、ニュートリノは、ほぼ同時に地球に到達している。

 もし光だけ特別で空間がちぢまないのなら、ニュートリノに対しては縮むはずだ。すると、ニュートリノはあっという間にちぢんだ空間を飛んできてしまうだろう。光はずっと遅れてやってくるはずだ。

 ところが、ニュートリノはその光と同時に地球に到達しているから、光速で飛ぶニュートリノに対しても、空間はちぢんでいないことになる。

 ニュートリノは粒子である。質量もあるということである。ほぼ物質と考えてもいいということだ。すると、質量のある粒子が光速で飛んでも、空間はちぢまないということである。

結論1

 このことから、実際の現象では、特殊相対性理論に反して、空間は速度によってはちぢまないということを示している。

 これはどちらかが間違っているということを示している。理論が間違っているのか、事実が間違っているのか二者択一である。もちろん相対性理論は絶対であるから事実が間違っているのである。なんてことにならないように願いたいですね。

問題2

空間が動くか?「宇宙船のほうから見ると、その間の空間が自分のほうに向かって動いている。」

考察 2

「空間が自分のほうに向かって動いている。」ということは、宇宙が動いているということである。

 宇宙船のエンジンの力で、宇宙船を動かすことは、ニュートンの力学で計算できる。しかし、宇宙船のエンジンで全宇宙を動かすというのは、どのようなエネルギーの計算をするのだろう。

 「宇宙船のほうから見ると、その間の空間が自分のほうに向かって動いている。」というのは、地球から見ると、宇宙が地球にむかって動いている、というのとまるっきり同じである。天道説である。太陽も星もたしかに動いて見える。長い間みんなが信じていたのは仕方がない。ニュートン力学がそれを理論的に否定した。物は重いから落ちるから万有引力への転換である。ところが、アインシュタインは引力から、重力へ逆戻りさせた。それとともに、またぞろ天動説である。ところが、それを信奉している学者のなんと多いことか。

(注:万有引力と重力の違い。万有引力は互いに引き合う力だから、潮汐力が働く。しかし、重いから落ちる、と、アインシュタインの重力は、一方的な力だから潮汐力がない。これが大きな違いである。実際の現象には潮汐力が観測されているから、万有引力のほうが事実に一致する。アインシュタインの重力の考えは事実に一致しない)

 

結論 2

 今時天動説だって。よくそんなことが信じられること。何かが地球に向かって飛んできたら、地球は大急ぎで、それに向かって飛ばなければならないなんて義理はないですから。

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