「同時性の破れ、時間のずれ」
「同時性の破れとは、光速度不変性を前提にすると、ある人から見て同時刻に起きている二つの現象が、別の人から見ると同時刻には起きていないということである。」
「光速度不変性を前提にすると」起こる現象であるという説明である。ところが、先に述べたように、「光速度不変の原理」は事実とは一致しないので間違った理論である。したがって、同時性の破れは起こらないといえる。
(例)
「宇宙船内で観測すると、発射された光が前方と後方の受光装置に到着するのは0.1秒後で、「同時」である。」という例があげられている。
これが間違いになる。実際は同時には到達しない。実際の現象は宇宙船内の後ろの受光装置には、0.1−α秒、前の受光装置には0.1+α秒で到達する。船外から見た説明と同じになる。
したがって船外から見ようが、船内から見ようが同じ現象になるから、「同時性の破れ」は存在しなくなる。