わかる「時間」12

「重力が強いほど時間が遅れる」

問題1

重力によって、太陽や惑星の時間が遅れるという。

a 太陽 「時間の遅れ:1秒につき100万分の1秒」

b 木星 「時間の遅れ:1秒につき1000万分の1秒」

c 地球 「時間の遅れ:1秒につき10億分の1秒」

 

考察1

 このことから、現在の太陽系のそれぞれの時刻を考えてみる。

 太陽系はできてから46億年たっているといわれている。ほぼ同時に、太陽も惑星もできたと考える。太陽より、惑星のほうが遅くできたと思われるが、太陽と惑星の時間差が大きくなるだけなのでこの論を考えるうえでは支障はないと思う。

(1)太陽の年齢

 時間の遅れは100万分の1であるということから、重力のない場合に比べ46億年で4600年の遅れになる。

 46億−4600=45億9999万5400歳

(2)木星 

 同様に460年の遅れになる。

 45億9999万9540歳

(3)地球

同様に4.6年になる

 45億9999万9995.4歳

 

 以上のことから、太陽は、太陽系年(太陽系ができたときを0年とする)45億9999万5400年、木星は45億9999万9540年、地球は45億9999万9995.4年になる。

 地球を基準にすると、太陽は西暦紀元前2586.4年にあることになる。木星は西暦紀元後1553.6年にあることになる。

 太陽からの光は約8分で地球に到達するということである。すると、紀元前2586.4年に太陽を出た光は、8分後、西暦2009年の地球に到達することになる。

 また、木星を見ると、紀元前2586.4年に太陽を出た光が、紀元後1553.6年の木星に当たり、反射して西暦2009年の地球に到達することになる。

疑問1

 太陽の光は、タイムトラベルしたことになる。その仕組みはどうなっているのだろう。

疑問2

 なぜ、太陽も木星も、地球時間の、今に合わせて忠実に現れているのだろう。木星時間や太陽時間に合わせないのだろう。地球は宇宙時刻の中心である。時間に関しては天動説である。

結論1

 重力で時間が遅れるという考え方は事実と一致しない。

 このことは、実際には、重力で時間が遅れていないことを示唆している。重力で遅れなかったら、太陽も、木星も、地球も同じ今という時間を共有していることになる。ニュートンの絶対時間と絶対空間ならこの事実と矛盾なく一致する。

 少なくとも、重力によって時間が遅れるというような現象は、太陽系には存在しないということがいえる。すなわち、一般相対性理論は間違いであるということがいえる。

問題2

「加速運動をしたときに感じる「見かけの力」と、重力は区別できない」

考察2

 加速運動では、確かに押し付けられる力を感じる。その感じが地球に押し付けられている感覚と似ているのはたしかだ。しかし、それはアインシュタインの重力とは区別できないかもしれないが、ニュートンの万有引力とははっきり区別できるものである。

 万有引力は、引き付けあう力である。一方加速度は加速の力を一方的に受けるだけである。エレベーターに乗っている人は、エレベーターの加速に何一つ貢献していない。かえって重さがかかる分エレベーターのモーターによけいな力をかけさせている。万有引力なら、引き付けあうから、エレベーターを引き上げるから、もうターにかかる力は少なくてすむ。加速度は万有引力とは力のかかり方が完全に違うのである。これは、万有引力以前の、物は重いから落ちる(アインシュタインの重力はこちらである)という考えには一致する。

 万有引力は互いに引き合う力である。地球と、小さな物質では質量が違いすぎるから落ちるように見えるが、本当は引き合っているのである。月ほどになると明らかに引き付けあっている現象があらわれる。海の水が満ちたり引いたりする、潮汐作用はその表れである。

 加速度にはこの潮汐作用がない。明らかに加速度と万有引力は違うものである。

 なぜ、アインシュタインの重力は、加速度と同じなのか。それは、ニュートン以前の、物は重いから落ちるという考え方と同じだからである。物は重いから落ちるという考え方にはこの潮汐作用はない。

 人は地球に押し付けられているという感覚はある。しかし、地球を引っ張っているという感覚はない。それをうまく利用しただけの言葉の手品である。あるのはニュートン以前の古い考え方である。

 事実は、質量のあるものは引き付けあう力、万有引力を持つ。

 このことからも分かるように、アインシュタインの重力と、加速度は一致しても、万有引力と加速度とは一致しないといえる。

結論2

 一般相対性理論は、ニュートン以前の、物は重いから落ちるという古い力学に依存している。そして、人間のあいまいな感覚だけに頼っている等価原理は事実とは一致しないのは当然である。感覚だけに頼った論は科学とはいえない。

問題3

 「重力のはたらく方向と反対向きに放出された光の速度は、重力によって引きずられて、速度が遅くなる。逆に重力の方向に放出された光の速度は大きくなる」

考察3

(1)万有引力との関係

 万有引力は、質量のあるもの同士の作用である。光は質量がないので、万有引力とは相互作用をしない。アインシュタインの重力は光にも作用する。この点も一方的に落ちるという考え方である。光が物を引き付ける、という現象は入っていない。まず地球があって、そこに物や、光が落下するということだ。ニュートン以前の古典力学だ。光と物質との区別もつかないのである。

(2)光速度普遍の原理

ア 地球から出る光は速度が遅くなり、地球に向かう光は速度が速くなるということである。すると、光速は普遍であるということと矛盾する。

 そこで時間が延びたり、空間が縮まったりするというのだろうけれど、考察1に述べたようにそれは事実に反している。

イ 地球に向かう光は速度が速くなっているのだから、光速度より速くなっている。相対性理論の光速度より早いものはないということと矛盾する。その場合は時間が早くなるのだろうか。この場合のことは一切書かれていない。やばいから知らん振りを決め込んでいるのだろうか。

ウ 上に行く光を見た人は、時間が遅くなっているのを観測し、下に行く光を観測した人は、時間が早くなっているのを観測することになるだろう。地球の本当の時間はどちらになるのだろう。足して2で割るのだろうか。それとも偏差値かな。

結論3

 重力の考え方が間違っていることが原因である。重力で、光の速度が変わるということや、重力で時間が伸び縮みするという考えが間違っているのである。

 重力ではなく万有引力である。そして、万有引力は光とは相互作用をしないし、時間とも相互作用をしない、といえる。

 実際に万有引力は時間と関係ないのは考察1で見たとおりだ。

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