時間を止めることは可能
「あくまでも相対的に止まってみえる」
「ブックホールの境界面」の時計は、「十分はなれた場所から観察できたら、それは止まってみえるはずです。」
「時計が止まって見えるだけで、境界面にいる者にとっては時間の進み方はいつもと同じです」
以上のことから、境界面の時計はいつものとおり、時刻を刻んでいるという主張である。時計の針は本当は回転しているのに、遠くから見ると止まっている。これは、実際の時間は同じ速度で進んでいるが、見え方が違うというだけということになる。これは本質的な時間と、時計の時間が二重にあるということなのだろうか。
Q2では、「運動状態や重力の強さなど、その人が置かれている立場や環境によって時間の進み方がことなるのです。」と述べている。これは、重力の強いところでは本質的な時間の進み方が遅くなるという主張だ。
ところがこの章では、時間の進み方は同じだが、見かけが変わるだけだと述べている。 どちらが正しいのだろうか。それとも両方正とか、どちらも間違っているとか。
「あくまでも遠く離れた場所から観察した時計が止まって見えるだけで、境界面にいるものにとっては時間の進み方はいつもと同じです」
まともに考えてはとても理解できない章だ。これについては以下の章でも考えていく。