光の化石5への追記2
赤方偏移は、後退速度だけの専売特許ではない。
電磁波が赤方偏移する(例1)
 超新星が起こったとき、星の中心でγ線が放出される。このγ線は、その周りの物質によってエネルギーを奪われ、エックス線になる。このエックス線もまた、星の物質にエネルギーを奪われ、紫外線や、可視光線になりやっと星の表面に出てきて、放射される。したがってエックス線が表面に出てくるためには表面の物質に破れ目ができなければならない。ガンマー線が出るためにはもっと深いところの物質まで膨れて破れなければならない。したがって、それぞれの電磁波には出てくる時間差ができることになる。この時間差が、この前のアンドロメダ星雲で起こった超新星で観測されている。
電磁波が赤方偏移する(例2)
 太陽の光も、もともとは太陽の中心で起こった核融合反応によって放射されたエックス線が、外側に向かうにつれて、紫外線になり、それがまた可視光線になって光球から放射され地球に届いているといわれている。
電磁波は、ドップラー効果以外でも十分赤方偏移する。
電磁波が赤方偏移する(例3)
 アンドロメダ銀河(M31)の傾きがどちらかを決めるとき、球状星団の色を調べたそうである。方法はこうである。M31の銀河面の背後にある球状星団は、銀河面の塵によりやや暗く赤っぽくなる。このことからM31の傾きが分かったそうである。光は塵でも赤方偏移する。
まとめ
 そもそも、電磁波は物にぶつかるとその波が変化する。宇宙の膨大な空間を光が旅する間に、星間ガスによって波長が変化してもなんら不思議はないし、変化しないほうがかえって、不思議なくらいである。
ではなぜこの効果は抹殺されたのか。ビッグバン論を裏付けるため骨壷に入れ地球深くうずめてしまったのである。 
並刻記

銀河の赤方偏移の理由
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