光の化石 不思議5への追記
空間の温度が下がるについて
 空間膨張によりその中の物質も薄くなる。したがって、物質が持っていたエネルギー源も少なくなるから温度が下がる。らしい。空間の温度が下がるというのは、空間そのものの温度が下がることではなく、その中にあった物質全体の温度が下がることらしいです。それなら、空間が膨張していることとは関係なく、普通の物質の温度と密度の関係と同じではないですか。たとえば、風が山に当たり、上昇気流になって登ると、空気の密度が下がり、温度が低下する、というのとなんら代わりがありません。この場合は空間膨張とは何の関係もありません。空間膨張などという、何の証明もされていないし、原理も不明出し、直接観測されたこともない(間接的にはあるそうだけど、その疑問いついては別記で書きました。)現象を簡単に持ち出すのはどうかと思います。
アンドロメダ銀河は赤方偏移しているか
 アンドロメダ銀河と、銀河系は秒速50キロメートルで近づいているという観測があります。二つの銀河の間は240万光年といわれています。ところが、現在も、宇宙空間は膨張をしているといいます。この銀河の間の空間も膨張しているはずです。二つの銀河が離れる速度と距離の関係は、100万光年につき、15キロから70キロらしいです。すると、アンドロメダ銀河は35キロから168キロメートルの間の速度で、遠ざかっていかなければならないはずです。まるっきりの矛盾です。大小マゼラン銀河もしかりです。銀河系周辺の銀河は互いの引力で、固有運動をしています。空間膨張は関係していません。これは、二つの銀河の重力が、空間の膨張に勝って、ひきつけあっていると説明します。いつものことです。観測が正確なところでは、アインシュタインより、ニュートンやケプラーのほうが力が強くなる。したがって、空間膨張は誤差が大きい遠い宇宙にしか存在しない。
光子の振動の変化
「不思議の国のトムキンス」によると「光子自身もまた電子と衝突した後には振動数がいくらか変化する」と述べられています。これは、光が、星間ガスあるいは、銀河間ガスに衝突することによって波長が弱められる(赤化する)ことを示唆しているのではないでしょうか。
 このことから、赤方偏移は、星の後退速度を直接には表していないともいえる気がします。かなり正確に、赤方偏移と、実際の星や銀河の速度が測れる近い場所でその不一致が見られるのに、実際の銀河の速度が測れない遠い銀河で、赤方偏移=後退速度というのは強引過ぎるのではないでしょうか。
妹空記

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銀河の赤方偏移の理由
ビッグバン七不思議の6