重力は、「空間の曲がり」を引き起こす力 V (P102〜103)

(「 」内はNewtonからの引用です)

 
1 重力波

 「大きな質量を持つ天体が運動すると,空間のゆがみは波となって周囲に広がっていきます。」

 このことと、ゴムシートと鉛球のことから類推すると、空間は、重力を伝えるものであるようです。かつての光を伝えるものとして考えられたエーテルとよく似ています。

 アインシュタインはエーテルを否定して、空間というものを考えたようです。これは、エーテルより、かなり高度です。

 エーテルは、科学者以外の人はほとんど知りません。しかし、空間というと、一般的な言葉です。誰もが、身の回りの何もないところを、空間と表現しています。空間の存在を疑っていません。そこに重力を伝える機能を持たせています。もともとあると思っていたものだから、誰もその存在を疑いません。なんとなく分かったような気になります。

 そういった意味で、高度です。

 では、空間とは何かというと、アインシュタインは何も言及していません。(私が知らないだけならごめんなさい。不勉強なもので)

 103ページの重力波の絵を見ると、空間が重力を波のように伝えているのが分かります。これは、エーテルが、光を波のように伝えたのとよく似ています。

「重力波はゴムのシートの波と同じように有限の速さ(光と同じ秒速30万キロメートル)で伝わります。」と書いてあります。これからすると、ますます、エーテルと似てきます。

 波だから、光のように、ドップラー効果があるのでしょうか。やはり、光のように、物質の中を通るときは、速度が落ちるのでしょうか。

 大きな星の近くを通るときは、曲がった空間のためにやはり曲がるのでしょうか。

 重力波も、空間が重力を伝える原理も発見されていないのに、なぜ、秒速30万キロと分かったのでしょうか。

 この速度も、やはり、光速度普遍の原理のように誰に対しても30万キロなのでしょうか。それとも、絶対速度なのでしょうか。これが、絶対速度なら、これに対して、絶対座標が存在することになって、相対性原理は間違いになってしまいますから、やはり、誰に対しても、と、相対的速度にならなければならないでしょうね。

  まあ、発見されていないのだから、その性質を云々することはできません。

 発見されて、「アインシュタインの業績はさらに輝きを増す」といいですね。

 引力も、距離によって強さが変わります。地球に対して星が、ゆれていれば、距離が変わるのでそれに連動して、地球に及ぼす引力の強さも変わります。ニュートンの場合それは瞬時に伝わっているはずですが、これは見つかっているのでしょうか。これも不勉強です。

2005年8月14日 並刻記

雑誌「Newton」7月号「相対性理論」への疑問 目次

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