ビッグバン宇宙の証拠


著者 高田敞
 

ビッグバン宇宙には以下の3つの証拠があるといわれています。

1 銀河の赤方偏移と距離の比例関係

2 宇宙背景放射

3 水素とヘリウムの比率

 

 たったこれだけです。一瞬にして、この全宇宙が突然出現し、光の何兆倍もの速度で膨張したといわれているビッグバンの証拠がたったこれだけなのです。

  まあ、「宇宙が生まれた」なんて言葉で言えば簡単です。たった一言で済みます。でも、考えてみてください。地球がひょいと一瞬で生まれるのですよ。手品で、虎やトラックを出すのとわけが違うのですよ。種も仕掛けもなく、本物の地球がひょいと出てくるんですよ。

 それも1個や2個じゃないんです。一瞬で地球を千個出してみて御覧なさい、そりゃ壮観ですよ。それが、1億個や10億個なんてもんじゃないんですよ。1兆個や10兆個なんてもんじゃないんですよ。その何百兆倍、何千兆倍、もっともっとはるかに多いんですよ。それが、1秒もかからずにできるというんです。しかも、アラングースという人の説では、それが、一瞬で何兆光年もの先まで広がったというのです。

 (もちろん、地球の形はしていません。素粒子かそれに類似したものだったのでしょう。でも、製品か原材料かの違いだけで、量は同じはずです。全てがビッグバンで生まれたといわれているのですから。もちろん地球の原材料もそのとき生まれています。いえば、形の違う地球です)

  しかもそれだけではないのです。そのとき、空間も時間もいっしょに生まれたというのです。この二つは実態は何もありません。それが生まれたというのです。すごい手品です。この箱の中にはなにもありません。念力をちょいといれます。はい、この箱の中に空間と時間ができました。え、何にもない。はい、空間も時間も目には見えません。手にも取れません。でもちゃんとあるんですよ。というわけです。

 

 普通に考えればこんなことばかばかしくて誰も相手にしないでしょう。ところが、今の宇宙論はこれが主流なのです。これ以外の考え方は間違っているというのです。

 そこで本当にそんなことが可能なのかを考えていきます

 

最初に、上の3つの証拠が、本当にビッグバン宇宙の証拠足りえるのかを検討します。そのあとに、膨張宇宙と空間について考えます。私は、ビッグバン宇宙は間違っていると思うので、最後に、私の宇宙論を話します。

 

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