へんろ旅 27日目(小雨)
41番 龍光寺  42番佛木寺

(予定では35キロ近い。私の体力としては限界に近い距離。)

(もう午後になっている。足摺を越えてから、ただひたすら歩くだけのことが多くなっている。家へ向かって。)

指さす山を これから越えるのと ただ絶句
山道にへたり込み ぽんかん がりりとかじりつく
ポンカンの香り、胸いっぱいに 吸い込んで
小ぬか雨 熱き体を 冷ましゆく
見渡せば 空の高みへ 登りきし

(宿にて)
たそがれて やまぎわ列車の 明かり過ぎ行く
(霧雨が、降ったりやんだりの一日。午後の山越えはきつかった。それでも、思っていたのより1時間ほど早く着いたのは、体力がついてきた証なのだろう。
 龍光寺でもらったポンカンが、佛木寺の後の登りで、飲み物を買いそびれていたのですごく助かった。少しのお接待、少しの思いやり、タイミングのよすぎる偶然。本当にささやかな不思議がいつも背中を押している。)

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