遍 路 の た び  

 第0日から第3日まで 

第0日(晴れ
 家から1番の近くまで
 宿が分からず、訪ねた家が、偶然その宿の親戚であった。ささやかな不思議の始まり。
 
 独り来て、駅探し行く都会の人ごみ

 これもささやかな不思議のひとつなのかもしれない。これまで、5,7,5など、交通標語くらいしか縁がなかったのに突然、始まりかなり長く続くことになるのだから。ホームページにどんな形で載せるのか、まるで決まっていなかったのだから。

第1日(晴れ)
 1番霊山寺から8番熊谷寺
 必要なものを買い、聞き聞き歩く。ひざの痛み始まる。
 この日歩き始めた何人かの人と会った。そのうち何人かは、室戸あたりまで、何度か会う。一番長い人は、高知の33番青龍寺が最後だった。
第2日(雨)
 宿の関係から、10番切幡寺9番法輪寺11番藤井寺と歩く。白鳥温泉が10番からかなり遠く、苦労する。
 
吉野川の橋を渡る。
 雨降りて 菜の花続く 吉野川 
 雨冷たく 吹き抜けていく 吉野川


第3日(晴れ)
 12番焼山寺

 息せわし 道険し 焼山寺 
 鶯の 鳴き交わしてる 深山かな
 昨日越えきた橋 眼下に見える 春霞
 昨日歩いた道が一望に
 山深く 分け入りてわけいりて へんろ道
 道しるべ 険しき道に 多くあり
 息切れの 声だけ山に 染み入りて
 木漏れ日の 光に響く 杖の音
 落ち葉しく 道果てしなく われ独り
 お接待の あめ含んでる 鶯の声
 踏みしめても ふみしめても続く 杉山の道

 

つづく
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四国遍路のたび 2