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自然界の最高速度「光速C」を超える

超光速は実現可能か(Newton10,2016)についての考察10


著者 田 敞


(以下{ }内は上記本よりの引用)

 

「光速度不変の原理」と「音速度不変の原理」

 

問題1 音と光の類似性

止まっている人から出た音も光も、走っている車から出た音も光も、超音速のジェット機から出た音も光も、一定速度(音は音速、光は光速)である。

考察

 光も音も、光源や音源の速度に関係なくそれ独自の速度になる。ともに{単純な速度の足し算}は当てはまらない。

 光りの場合は、{アインシュタインの速度の足し算}によって光は光源の速度にかかわらず光速になるというのが相対性理論の意見である。

 では音はどのような法則で音源の速度にっ変わらず音速になるのだろう。

 アインシュタインの法則では、音が音源の速度にかかわらずつねに音速であるということにはならない。

 光が光源の速度にかかわらず一定の速度であることから「光速度不変の原理」ができたのなら、音も、音源の速度にかかわらず一定の速度になるのだから「音速度不変の原理」ができてもよさそうである。{アインシュタインの速度の足し算}の「c」の変わりに「音速」でも入れますか。そして、やはり、時間や空間を音速に合わせて、伸び縮みさせますか。同じ現象なのだから、光で可能なら、音でも可能であるはずだ。

 ところが、相対性理論は、音については何も述べていない。

 特殊相対性理論では、音が音源の速度に影響されないということを説明できない。特殊相対性理論は不備があるということがいえる。

 ではニュートンならどうだろう。

 ニュートンの慣性の法則では、慣性質量のないものは、運動エネルギーを保存できないといえる。したがって、慣性質量のない、光も、音も、光源や音源の運動エネルギーを保存できないから、それ独自の速度になるしかない。したがって、光は、光源の速度に関係なく光速になり、音は音源の速度に関係なく音速になる。

 ニュートンなら光速も、音速も矛盾なく説明できる。

 このニュートンの考え方だと{アインシュタインの速度の足し算}は間違った部分があることになる。{アインシュタインの速度の足し算}には光源と光の速度を足し算している部分がある。これは間違った考え方である。慣性質量のない光には、光源の速度を足し算することはできない。

 {アインシュタインの速度の足し算}が正しいとするなら、慣性質量のない光が、光源の速度を保存ずる仕組みを説明しなくてはならない。今のところその説明はない。

 したがって、{アインシュタインの速度の足し算}の計算式は間違っているといえる。

結論

光や、音が、光源や、音源の速度にかかわりなく一定の速度になるのは、アインシュタインの理論では説明しきれない。しかし、ニュートンの慣性の法則なら両方とも、中学生でも納得できる説明ができる。

アインシュタインの言葉を借りれば、どちらが、「Simple is beautiful」だろうか。まあ、この言葉だって科学的根拠がないといえば根拠がないのですがね。20世紀最大の天才の言葉だからみんなありがたがっているだけのことで。