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自然界の最高速度「光速
C」を超える

超光速は実現可能か(Newton10,2016)についての考察8


著者 田 敞
(以下{ }内は上記本よりの引用)

@{猛スピードで進むロケットから発射された光も,地球上に固定された装置から発射された光も,同じく秒速30万キロメートルで進むといいます。・・中略・・これが,つねに光の速さは変わらないとする「光速度不変の原理」です。}

A{真空中の光の速さは,止まっている人から見ても,高速で動いている人から見ても,つねに一定である}

B{光速をつねに一定にするためには,時間と空間の方を変化させないとつじつまが合わないのです。}

 

問題

以上の3点について考えてみます。

1 考察1 光が30万km/秒である理由

@は、先に述べたように、ニュートンの慣性の法則には当てはまらないので、光源の速度に影響されないので、光はつねに絶対空間に対して光速で進みます。

 特殊相対性理論では計算上光は光速で進むということです。何に対して光速かというと、Aにあるようにどのような速度の人から見ても光速であるということです。

ということは、光速は絶対であるから、光から見ると光に対してすべての人は、0m/秒の速度になります。あるいは、相対性からすると、光を基準とすると、光の速度は0m/秒になり、すべての人が光速になるということになります。相対性理論は使い方でどのような速度にもなります。絶対空間がないのですから元々、決まった速度は存在しないようですから。ただ、光だけは特別で、あらゆることから超越していて、何があっても光速だということなのかもしれませんが。水の中では速度が落ちるとか。ダイヤモンドの中ではもっと速度が落ち、実験では光りの速度を0にできたとかいうので、たいした絶対ではないということが現実のようですが。昔、神様が「光あれ!!」と言って、最初に光を作ってそれがこの世界の始まりだったということから考えると、すべてを抑えて一位だったのだからたいしたものだと言わざるを得ませんが。

2 考察2 {外部の静止した観測者}から見た光と光速の0,6倍で進む大型ロケット

光は、アインシュタインによる速度の足し算で速さは光速のままです。Aから{外部の静止した観測者}から見ても光速のままです。

 {外部の静止した観測者}から見たロケットの速度は、光速の0.6倍の速度です。

単純な速度の足し算で計算すると、光とロケットの相対速度は光速の0.4倍です。{外部の静止した観測者}から見ると、光は、秒速30万km×0.4の速度でロケットから遠ざかっているように見えることでしょう。ニュートンの絶対空間の場合はそうなります。

実際、チェレンコフ光の電子と光は、最初電子の方が光より速く進み、電子の速度が落ちると、それにつれて、電子が光より遅れていくということです。チェレンコフ光は電子から光速度(この場合水のために速度が落ち光速の75%の速度)で遠ざかってはいません。光はニュートンの慣性の法則にあてはまらないという原則と、単純な速度の足し算で相対速度が出ています。

相対論では、これを電子から見ると光は光速で遠ざかっているという計算になるのでしょうが、それは計算や空想の世界の話で実際は相対速度を持っています。(水によって光の速度が落ちているということは、光が光速度で遠ざかるということには関係ありません。水の中の光は光速の75%の速度で電子から遠ざからなければならないはずです)

実際の現象は単純な速度の足し算の世界です。絶対空間、すべては絶対速度を持っているということと、光は、質量を持たないから、光源の速度のエネルギーを保存できないので、常に絶対空間に対して光速度という、ニュートンの世界が実際の現象に現れています。アインシュタインの世界は、彼の計算式の中と、想像の世界にしか現れていません。

 

3 考察3 {光速をつねに一定にするためには,時間と空間の方を変化させないとつじつまが合わないのです。}

例1 光速の0.6倍で飛ぶ大型ロケット

 先のロケットの例は、光速の0.6倍の速度で飛んでいるということです。すると、時間が遅くなるはずです。すると、{外部の静止した観測者}から見ると、時間の遅れが速度の遅れになって表れるはずです。ところが、それについては一切触れていません。

例2 チェレンコフ光

 実際の現象の、チェレンコフ光を出した電子も、時間が遅くなっているはずです。すると地球上の観測者から見ると、遅くなった時間によって、電子の速度も遅くなるように見えるはずです。ところが、チェレンコフ光の電子は相対論効果では少しも速度が遅くなっていません。ほぼ光速だから、極端に時間が遅くなっているはずなのに、片鱗すら現れていません。

例3 小柴氏の観測したニュートリノ

 小柴氏の観測したニュートリノは、光とほぼ同じ速度で飛んできました。16万年間飛んでも光より速く地球に到達(出発時のニュートリノと光の時間差が地球到達時の時間差と同じと考えられている)しています。ニュートリノは質量を持っているということなので光とは違い物質と同じように速度に応じて時間が遅くなるはずです。

すると光が16万年で到達した超新星地球間の16万光年を、ニュートリノは、それよりはるかに少ない時間で地球に到達しているということになります。速度=距離÷時間から考えると、ニュートリノの速度は光速を超えていることになります。相対論違反です。

 ところが、ニュートリノと、光は、出発の時間差をそのままに地球に到達しています。共に、光速だったといえます。

 ニュートリノから見ると、光は光速で遠ざかっているのかもしれませんが、実際の現象は、ニュートリノの10数時間後を同じ速度で光が追尾しています。ニュートリノから見ても、16万年間光は同じ位置にいます(実際は光が追い付かないので見えませんが)。アインシュタインの法則では、{どんなに早く進む物体から見ても,光はやはり光速(秒速30万キロメートル)で進んでい}かなくてはならないのですが、事実はそうはなっていません。

結論

 実際の現象は、ニュートンの、物質も光も絶対空間の中を絶対速度で動いているか静止しているということです。光(電磁波)だけ特別ではありません。

 光は、絶対空間に対して光速度で飛んでおり、何ものに対しても相対速度を持っているのが現実です。また、空気や水やダイヤモンドで速度を変えられ、屈折させられ、反射させられ、エネルギーを奪われて消されたりしています。人間にも自在に操られています。光は絶対ではなく、普通の電磁波でしかありません。キリスト教では特別なものなのかもしれませんが(私は宗教の門外漢なのでわかりませんが)、実際は電磁気力による単なる一現象にしかすぎないと思います。勿論、時間や空間が変化しているという現象は上の例では相対論では存在しなければならないはずなのに存在していません。