がんばれ小保方晴子さん1
STAP細胞とりさげ勧告について
著者 高田敞
小保方氏が、ネイチャーに載せたSTAP細胞の論文を「しかたない」と理研の取り下げ勧告に同意したということだ。ガリレオの「それでも地球は動いている」を思い浮かべた。
理研の調査委員会は以前から論文取り下げを小保方氏に勧告していたが、これは許されることなのだろうか。疑問に思う。
もし、新聞に載った投書に対して、その人の会社の社長が、取り下げろと言ったらどうだろう。取り下げないといったら、社内に懲戒委員会を設置して、懲戒解雇や、論旨退職をちらつかせたとする。これは明らかに表現の自由の抑圧ではないだろうか。
理研はそれと同じことをしている。懲戒委員会を設置したということが、週刊新潮(5,22)に出ていた。
日本では、誰も、自分の考えを自由に発表する権利が保障されている。それを第三者が取り下げろということは法律違反をしていない限り許されない。まして発表者の社会的地位を左右することをちらつかせて取り下げを迫ることは、明らかに思想、信条、表現、発表の自由の抑圧である。
投書を載せるか否かが新聞社と投稿者だけの問題であるように、STAP細胞の論文を載せる載せないは、ネイチャーと小保方氏だけの問題のはずだ。
理研は、論文に対して反論を言う自由はあるかもしれない。しかし、地位を利用して論文を取り下げろということは間違いであると思う。
(続く)