相対論の二つの土台について目次 | 相対論の二つの土台について6 |
「相対論の二つの土台」(Newton 2017,5)について
著者 田 敞
(以下{ }内は上記本からの引用)
あとがき
二つの土台について
1 光速度不変の原理
光速度不変の原理には二つの原理があります。
ア 光は光源の速度に影響されない。
イ 光は観測者に光速度である。
の二つです。
アは特殊相対性理論とは関係ない現象です。イが特殊相対性理論と関係ある現象です。
アは実証があります。しかし、イは実証がありません。この本でもアの実証例は書いてありますが、イの実証例は書いてありません。なぜなら、イは事実ではないから実証例があるわけがないからです。そこで、本ではそれとなくアとイを同じものとして扱って、イも実証されたかのように装っています。言葉のマジックです。アインシュタインの相対性原理とはそういうものです。彼は、相対論で起こる現象を、まれな現象だから観測されることはないだろうといって、一切実証はしていません。だから言葉のマジックは非常に巧みです。
地球が24時間で1回自転しているのは、視点を変えても同じであるのは、地球が宇宙空間を固有の絶対速度で動いているからです。すべての星や銀河も同じです。すべて固有の絶対速度で動いています。視点を変えたからといって地球や星の速度が変わることはありません。同じように、光も、宇宙空間の中を光の固有の速度で飛んでいます。観測者が変わると速度を変えるということはありませんし、観測者に対して光速度にもなりません。これは、書いたように、宇宙背景放射と地球の相対速度が測られたことや、様々な宇宙線によって発生しているチェレンコフ光が毎日膨大な数観測されていることから、実証されています。
イの特殊相対性理論の土台の一つである、光は何ものにも光速度であるという仮定は実証例はなく、代わりに否定する実証ばかりがあります。土台の二つのうち一つが崩れたということです。
2 相対性原理
AからBを見ればAが止まってBが動く、BからAを見ればBが止まってAが動くという現象の実例はありません。アインシュタインの言う、軌道から見れば列車が動く、列車から見れば軌道が動くという主張は、運動エネルギーの法則から見ると不可能な現象です。また世界中で毎日走っている列車のどの場合にも、軌道が動く現象は確認されていません。
列車から見たら、列車が止まり軌道が動くためには、地球が動き、太陽が動き全宇宙の銀河が動かなければなりません。ケプラーやニュートンの法則の完全否定です。おこりっこない現象です。
列車から見たら富士山が走っているように見えたり、毎日太陽が東から上がり、西に沈むのが見えたりするのは、たんなる見てくれです。実際の運動ではありません。見てくれを実際の運動としたところが相対性原理の間違いの元なのです。小学生だって見てくれと実際は違うことを知っています。なぜ20世紀最大の天才が事実だと思い込んだのでしょう。また、頭のいい科学者が思い込んだのでしょう。それが20世紀最大の不思議です。
特殊相対性理論のもうひとつの土台も事実ではありませんでした。
結論
「相対論の二つの土台」は実際の物体の運動ではありません。見てくれ運動です。この二つを土台として、その上に創り上げられた特殊相対性理論は時間が早くなったり遅くなったり、空間が伸びたり縮んだり、物体が伸びたり縮んだりします。いよいよ奇想天外な現象を生み出すのは、間違ったことから出発した理論だからです。間違いはさらなる間違いを生むということです。間違いを土台にして始まったことから正しいことは出てきません。