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タイムトラベルと双子のパラドックスについての疑問3

(「ewton」ニュートンプレス・7,2017)

2017,8,30

著者 田 敞

(以下{ }内は、上記本よりの引用)

 

問題 相対性

兄から見ると、地球は光速の80%で飛んでいると見えます。だから、地球は光速の80%で飛んでいます。

これは正しいのでしょうか。

考察1 エネルギー

(1)慣性の法則

 物質が速度を変えるときには、エネルギーが加わらなければなりません。慣性の法則です。

 地球を光速の80%に速度を上げるには、大きなエネルギーを地球に与えなければなりません。兄の宇宙船が飛ぶことで、どのようにして、地球にエネルギーを与えたのでしょう。その説明がありません。

(2)エネルギー不変則

 地球が、今の速度から光速の80%まで速度を上げると、地球の持つ運動エネルギーも増加します。ところが、地球はどこからもエネルギーを受け取っていません。それなのに運動エネルギーが変化しています。エネルギー不変則に反します。

アポロの宇宙飛行士が月へ行く旅の途中地球を見たら、地球が遠ざかっているように見えたかかもしれません。しかし、それは見えただけで、地球が実際に遠ざかったことではありません。アポロのエネルギーで地球は動きません。アポロのエンジンを動かすと、地球が遠ざかり、月がアポロに向かってやってくるということはありません。エネルギーが違いすぎます。

もし、アポロが動かずに宇宙が動くなら、アポロはいくらでも大きくできます。動かないのですから運動エネルギーは必要ありません。エンジンを動かすと月がやってきてくれるのですから。帰るときは向きを変えるだけで地球が迎えに来てくれます。アポロはただじっとしていればいいのですからこんな簡単なことはありません。ただ、月や地球をうまく操縦するのは難しいかもしれません。もちろん、アポロのエンジンと月や地球の動きには、因果関係はありません。関係するのは見た目だけなのですから。だからエンジンもいらないはずです。ただ、相対論ではエンジンを動かすと同時になぜか地球が遠ざかり月がやってくるということはありますが。エンジンと地球や月の動きの物理的因果関係は言及されていません。

でも実際はそうではありません。アポロの質量に合わせたエンジンを乗せています。地球や宇宙の質量に合わせたエンジンを乗せているわけではありません。エンジンなしで、月に行けるわけはありません。もちろん相対性原理があるからといって、月に迎えに来てもらうわけにもいきません。

考察2 実証

現在までに、地球が速度を変えたという観測はなされていません。列車が走ったからといって、実際の地球の速度は変わっていません。見た目が変わっただけです。人工衛星が飛んでも、木星観測ロケットが飛んでも、地球の速度が変化したという観測はありません。もちろん宇宙が速度を変えたという観測はありません。相対性原理が正しければおこっているはずの現象は何一つ観測されていません。このことは相対性原理が間違いであるということの実証になります。

結論

 相対性原理は慣性の法則やエネルギー不変則に反しています。また実証ができていないばかりか、あるはずの現象が観測されないということは反証があるということになります。今までの理論に合わない、実証もできない、反証があるということから、相対性原理は間違っていると言えそうです。