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タイムトラベルと双子のパラドックスについての疑問1−序

(Newton7,2017・ニュートンプレス)

2017,8,28


著者 田 敞


(以下{ }内は、上記本よりの引用)

 

 

 科学の方法について

問題

{走行中の電車や自動車に乗っていると,自分はあくまでも止まっていて,窓から見える周囲の景色の方こそ動いているように見えます。}{地球のほうこそ動いていますから}

考察

夏休み、お父さんが子供(太郎)を海水浴に連れて行きました。車で走っていると、子供が「今日は、いつもよりスピード出してないね」というと、「そう太郎が乗っているから事故が起こらないように道路がゆっくり走ってくれてるんだよ」と答えました。太郎は「え」、っとお父さんの顔を見ました。「ほら、よく見てみな。道路がこちらに走ってきてるだろ」「うん。そう見えるけど」「本当は、この車は止まっていて、海がこちらに走ってきてるんだよ」と言います。太郎は意味がわかりません。しばらくして海が見えてきました。「ほら、海がこっちに走ってくるだろ」とお父さんが言います。太郎は言います。「海が走ってくるはずなんてないよ。だって、海にはエンジンも車輪もついてないから走ることなんかできないでしょ」お父さんは「これはアインシュタインという20世紀最大の天才といわれている、とても偉い学者が言っていることなんだよ。太郎も、大きくなって勉強したら分かるよ」と言いました。

 どちらが正しいと思いますか。お父さんの言うように、とても偉い学者が言っているから正しい、を支持しますか。それとも、子供の言うように、海にはエンジンも車輪もついていないから海は走ってこないという方を支持しますか。

 お父さんの理由は、だれの意見かという、言った人の権威だけを判断基準にしています。意見の中身については何一つ検討していません。偉い人が言っているから正しい、という権威主義で、科学ではありません。それに対し、こどもの言っている理由は、エネルギーと、動かす仕組みのことです。科学の方法です。

相対性理論は、車のエンジンをかけると海がこちらに走ってくるという主張です。団体様ならバスでお迎えにまいります、という旅館はあります。でも海水浴に行くからといって、海がやってきてくれることはありません。海はそんなに親切でも、商売上手でもありません。

 海が走ってきてくれると信じているのが相対性理論家です。そんなバカな、と思うのが普通の人たちです。学問のない人たちはこれだから困る、と相対性理論家は言うでしょう。でも、道路が走るわけないでしょ。なんで科学者がそんなこと信じるのか、不可思議です。運動エネルギーの法則くらい知ってるでしょうに。