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ヒッグス粒子への疑問 おまけ
著者 田 敞
ビッグバン宇宙の解けない謎
問題1
ビッグバン宇宙論によると、この宇宙は、ダークエネルギーとダークマター合わせて、95%と、通常の物質とエネルギーが5%で構成されているということです。
考察1
この理論は実証されていません。したがって仮説です。定説のように多くの学者が言っていますが、実証できなければ定説にはなりません。科学は多数決ではありません。天動説も、多くの学者が支持していました。天地創造も多くの科学者が支持していました。多数決は往々にして間違いの元になってきました。常に、科学の基本である実証を基本に考えなければなりません。
そればかりでなく、理論としても、「ダーク」と言っているように、何一つ分かっていません。したがって、理論もあやふやなのですから、仮説にもなりません。まだまだ、思い付きの段階です。
考察2
ダークエネルギーやダークマターが実際にあるかを検討してみます。
1 ダークエネルギーと地球
地球で見てみます。地球には95%のダークな何かがあるでしょうか。地球の構成物質はほぼ分かっています。運動もかなり正確に分かっています。しかし、残念ながらこの中に、ダークエネルギーも、ダークマターも見つかっていません。それらは、見えない、触れない、観測できない何かだという言い分もあるかもしれません。人の観測機器や、技術不足から観測できないというかもしれません。そうでしょうか。
例えば、風は木の葉をふるわせます。これは、太陽のエネルギーが元です。台風は木々をなぎ倒し、家を吹き飛ばします。これも元は太陽エネルギーです。
火山が噴火します、巨大地震が起きます。これは地球の物資が持つエネルギーが起こします。地球の物質が持つ万有引力は月を引き付けています。
これらのすべては、宇宙を構成している5%しかないと言われている物質で作られた太陽系の物質の持つ力です。
しかし、その十数倍はあると言われているダークエネルギーは、木の葉1枚ふるわせません。髪の毛一筋もなびかせません。ダークエネルギーは巨大な銀河や銀河団を動かす力であって、髪の毛なんてちゃちいものを動かすことなど考えていない偉大なエネルギーなのだということなのでしょうか。そうだとしても、少なくともダークエネルギーは地球には0%の影響しか与えていないということはいえます。地球は100%通常のエネルギーで動いています。
2 ダークマター、ダークエネルギーと太陽系
惑星は太陽の周りを公転しています。惑星の公転軌道は宇宙に5%しかない物質の万有引力で決まります。その数倍はあるという、ダークマターの重力は一切関与していません。また、空間を膨張させて、銀河や、銀河団を動かし、宇宙を膨張させるという、ダークエネルギーの斥力も太陽系の惑星の公転軌道を変えるということはありません。
95%もあるという、ダークエネルギーの斥力も、ダークマターの重力も、太陽系では一切働いていません。影響力は0%です。
本体は見えないとしても、ダークエネルギーも、ダークマターもその影響力の斥力は銀河を動かし、重力は銀河の回転に影響を与えているという観測がなされているということです。それが、太陽系では一切影響を与えていないのはなぜでしょう。
3 なぜ太陽系では、ダークなものは一切観測されていないのでしょうか。
通常の物質と、通常のエネルギーで太陽系はすべて説明できます。他の物質やエネルギーは観測されていません。宇宙の構成比率と太陽系の構成比率はまるで逆です。太陽系は特別なのでしょうか。
地球や太陽系はかなり正確に観測できます。髪の毛の動きだけでなく、髪の毛の細胞まで観測できます。太陽系もかなり正確に観測できています。そこには95%あるはずのダークエネルギーも、ダークマターもありません。観測できないからということではありません。それらが持っている、空間膨張のエネルギーも、重力も一切働いていないことが観測されているので、ダークマターや、ダークエネルギーはないということが観測されているといえます。
ダークエネルギーやダークマターが95%を占めるのは、遠い宇宙のそのまた先です。肉眼では見えない、大きな望遠鏡でやっと見える遠い宇宙には95%のダークエネルギーやダークマターがあるということです。
そのあたりは、見えるといっても、銀河がやっとぼんやり見える程度です。巨大望遠鏡で、いくつかの星がやっと区別できるくらいのところです。もちろん、髪の毛のなびきや、木の葉のふるえは見えません。それどころか惑星さえ見えません。恒星さへ区別できないのがほとんどです。観測は非常に不正確といえます。地球を観測するのに比べて、とてつもなく、徹底的に、絶対的に不正確といえます。
このことから、ダークエネルギーや、ダークマターは、観測の正確に行われる所には一切存在しないけれど、観測がとてつもなく不正確なところには確実に存在するということが言えます。距離が離れていき、観測が不正確になるに従い、ダークエネルギーやダークマターの占める割合が増えていくようです。
明るい昼間はいないけど、闇が濃くなればなるほど現れてくるお化けのようなものです。
これが、地球や太陽系では観測できないが、遠い宇宙にはふんだんにあるダークエネルギーやダークマターの正体ではないでしょうか。ダークお化けです。私はそう思います。
4 系外惑星
系外惑星がかなり発見されています。この惑星の軌道や、大きさを計算するとき、ダークエネルギーの斥力や、ダークマターの重力を入れて計算はしません。95%もあるというのにです。
このことや、太陽系の事実から、宇宙の系外惑星の動きには、ダークエネルギーやダークマターの影響は0%だということが分かります。また、星には惑星系はつきものであることが観測されてきています。すると、宇宙に散らばる無数の星の無数の惑星系では、ダークエネルギーの斥力やダークマターの重力は働いていないことから、ダークエネルギーも、ダークマターも惑星系では存在しないことが類推できます。あるという証拠は0ですから。
宇宙の95%を占めるダークエネルギーやダークマターには無数の虫食い穴があるということです。
5 結論
ビッグバン説に必要不可欠な斥力や重力は持っているけれど、そのほかは一切観測不可能という、ビッグバン論者が望める中では最高に都合のいい性質、見えない、触れない、どのような観測にも引っかからない、だから観測できなくても無いということにはならないという性質を持ってくれているダークエネルギーやダークマターです。大切にしたいのは分かりますけれど、それでいいのでしょうか。あまりにもご都合主義ではないでしょうか。
(ヒッグス粒子もそうですね。空間にびっしり詰まっていて、理論どおりに質量を素粒子に与えてくれて、そのほかは一切なにもしないし、普通の方法では決して見ることも触ることもできない粒子です。加速器で見たという粒子もヒッグス粒子そのものではありません。観測したというのはヒッグス粒子が崩壊したあとにできたと主張する普通のレプトンです。あまりにも短い時間で崩壊するから直接の観測ができないということだそうです。ほんととてもありがたい素晴らしい性質ですね。そんな短時間で、よくこの宇宙のすべての素粒子に質量を与えることができたこと、と思いませんか。この宇宙の膨大な素粒子ひとつ残らずですからね。深海深くに住むカニの甲羅の素粒子にも、地下深くのマグマの素粒子にも、暗い洞窟にひそむ、名もないバクテリアの素粒子にも、地球から北極方向100億光年離れた恒星の惑星の衛星の地下深くの岩石の素粒子にも、南極方向87億光年離れた恒星の核融合しているヘリウムの素粒子にも、宇宙の真ん中から隅々まで、ただの一つも見逃さずに質量を与えたというのですからすごいですよね。それも10−22秒しか存在できないヒッグス粒子がです。
「神様だってそんな短時間ではできませんよ。光を作るにも「光あれ」と言うしかなかったのですから。ヒッグス粒子が素粒子に質量を与えた時間の1025倍くらいの時間はかかりますから。もちろん「光あれ」は日本語で言ったのではありません。英語でもありません。ヘブライ語でもありません。まだ、地球はなかったのですから人間の言葉ではありません。神様語でしょうね。ただ空気もなかったでしょうから、言葉では伝わらないので、なにかほかの伝達手段を使ったのかもしれません。でも、まず言葉ありきなんて言っているのですから、そのあたりは不明です」)
問題2
「ダーク」以外の謎
考察
インフレーションビッグバン説には、解けていない謎がいっぱいあります。
1 インフレーション
宇宙ができた最初に、インフレーションという、とてつもない爆発が起こっていると言います。このときのエネルギーはどこから生まれたかとか、どんなエネルギーなのかとかは謎です。今分かっている法則やエネルギーでは説明できない現象です。エネルギー不変則には完全に反しています。
空間が超光速で膨張(普通の爆発ではとても光速は出ない)するシステムも謎です。空間のどこにどのようなエネルギーがどのように作用すると空間は膨張するのかも謎です。
宇宙のインフレーションの何から何まで、分かっていることは一切ありません。憶測はありますが証明されたものはありません。すべて謎です。
2 ビッグバン
これもインフレーションと同じです。いろいろ言っていても、すべて、今分かっている物理学では説明できない現象ばかりです。現象と言うより幻想です。
このほかに、空間が膨張すると、物質同士の距離も離れるということです。空間の何がどのように物質に作用すると物質が動くのでしょう。その仕組みも謎です。
また、なにもない空間に突然この宇宙の全物質が生成されたということです。どのようなしくみで無から物質が生成できたのか。これも謎です。量子論で、真空から量子ができるという説明がありますが、全宇宙の物質が一瞬で出現しています。全宇宙の物質は量子ではありません。超マクロです。
ここでも空間が膨張します。空間とはなにか。空間が膨張するというのは空間のなにいがどのようになることなのか、これも謎です。
3結論
インフレーションビッグバンの実態について分かっていることはなにもありません。もちろん証明されてもいません。ないないづくしです。100%なにもわかっていません。それがインフレーションビッグバンです。
結論
謎しかないのがインフレーションビッグバンです。だから、ダークマターやダークエネルギーが必要になるのです。空間につまっているヒッグス粒子も同じです。ビッグバンを事実とするから、ヒッグス粒子が必要になるのです。ビッグバンが間違いであれば、ダークエネルギーもダークマターもヒッグス場もヒッグス粒子も必要なくなります。宇宙は普通の物質と普通のエネルギーとで構成されていることになります。ほとんどが、分かっているし、証明されていることで成り立ちます。