ヒドロキノンの濃い水溶液に塩化鉄(III)の水溶液を加え、
半分だけ酸化してキノンにすることで、ヒドロキノンとキノンが
結合したキンヒドロンを生成した。
暗緑色で黄色の金属光沢をもつ針状晶。海苔色という人もあり。
fig.23 Quinhydrone
CAS Number []
アニリンを半分だけジアゾ化し、酢酸酸性にして
ジアゾアミノベンゼンを得た。黄褐色沈殿。これを乾燥、精製して
p-アミノアゾベンゼンの合成に用いる。
今日はまたd-グルコースにフェニルヒドラジンを酸性条件下で
作用させてオサゾンを得た。濾過は明日。
昨日得たジアゾアミノベンゼンをメタノールから再結晶しようと
したところ、溶液が暗褐色になり、暗褐色の結晶が得られた。
活性炭で処理しても色に変化がないので、とりあえずメタノール
溶液にして考えてみることにする。
d-グルコースのオサゾンの結晶を濾過して水で洗い、乾燥した。
黄色の非常に細かい針状晶または粉末。
fig.24
CAS Number []
とりあえずジアゾアミノベンゼンを作り直した。
fig.25 Diazoaminobenzene
CAS Number []
Bindschedlerのグリーンはp-フェニレンジアミン誘導体の インダミン色素。N,N-ジメチル-p-フェニレンジアミンを酸化して p-キノンジイミンにし、ジメチルアニリンを付加して生成した。 はじめきれいな亜鉛複塩として得て、エタノールで洗ったところ 光沢が消えた。洗浄不十分なために光沢のない粉末状固体の表面に きらきらする亜鉛複塩の細かい結晶が張り付いた感じになった。 緑褐色。水に溶かすと青緑-緑色になった。
fig.26 Bindschedler's Green
CAS Number []
ジアゾアミノベンゼンと、塩酸アニリン-アニリン混合物を 試験管中で温めながら撹拌してアゾ色素であるp-アミノアゾベンゼン の塩酸塩を得た。多量の熱希塩酸から再結晶するところで 今日は終了。塩の結晶と遊離塩基の色素を得るのは今度。
fig.27 p-Aminoazobenzene
CAS Number []