肥薩線 出撃フォトをご紹介いたします

肥薩線
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「SL人吉」

肥薩線(熊本から人吉駅間)を走る大正11年に製造された現役最高齢の蒸気機関車「SL人吉」(8620形蒸気機関車58654号機)をはじめて撮影してきました。撮影は7/10(日)、11(月)の二日間でしたが、肥薩線がある球磨地方は前日に梅雨明けしたばかりで夏の太陽が照りつける暑い暑い撮影となりました。はじめての肥薩線の撮影で撮影ポイントはインターネット、情報誌で事前に調べての撮影となりました。ロケハンを出来れば良かったのですが出張からの熊本入りで限られた時間の中での撮影で地図を見ながらの「SL人吉」を追うことになりました。今回は球磨川に沿って肥薩線が合流する坂本駅から人吉駅間に絞って無理をしない範囲で追いかけ撮影をしてみました。前週の上越線重連運転の多くの撮影者が集まった大パニックからの肥薩線への遠征で(有名撮影場所には場所取りが必要なのかなといろいろ想像していましたが・・・)暑さも影響したのか撮影者の少なさに拍子抜けしてしまいました。有名撮影ポイントの第一球磨川橋梁では近所の方々が気軽に声をかけてくれて、撮影ポイントまで教えてくれる優しさでした。その第一球磨川橋梁から上り(熊本行)の「SL人吉」を撮影する場所はいろいろなアングルがありますが、河岸にある集落はどこも道が狭く駐車スペースはほとんどありませんでしたが、気軽に声をかけてくれた「おかあさん」が“自宅の車庫に止めていいよ”言ってくれて、撮影ポイント直ぐ近くの車庫に二日間とも車を止めてさせいただきました。肥薩線の沿線で観光客、地元の方々が「SL人吉」に手を振りながら見送る姿をいたる所で見受けられ、それに答える運転士さん、機関助士さんが気軽に手を振るほのぼのとしたあたたかい気持ちになる蒸機の沿線でした。大正生まれのレトロないでたちで球磨川の渓谷を汽笛を鳴らしながら元気に走る素敵な蒸気機関車58654号機でした。


2011年7月10日






球磨川第一橋梁  Canon EOS 5DMarkU / Canon EF24-105mm F/4L IS USM
◇肥薩線「SL人吉」のはじめての撮影は明治41(1908)年竣工の「球磨川第一橋梁」から狙いました。
明治の土木技術を伝える石積みの橋脚に重層感があります。






球磨川第一橋梁 Canon EOS 7D / Canon EF70-200o F2.8L IS USM
◇鎌瀬駅を通過した「SL人吉」は橋梁手前でさらに黒煙を吐いて、ゆっくりと橋梁を渡りはじめます。






球磨川第一橋梁 Canon EOS 7D / Canon EF70-200o F2.8L IS USM
◇橋梁飛出しで地元の方がお孫さんを連れて「SL人吉」に手を振っています。
(川を斜めに横切る形で掛けられたため端部分の鉄骨の角度が左右の長さが異なるのが分かるでしょうか)






海路〜吉尾 Canon EOS 7D / Canon EF70-200o F2.8L IS USM
◇国道219号線路側帯から球磨川に沿って走る「SL人吉号」をサイドから撮影しました。
川側に張り出したコーナー飛出しと思っていたのですがポイントを探す余裕がなくこのカットです。



白石駅の風景



◇レトロな雰囲気の白石駅駅舎に到着した「SL人吉」は5分間の停車です。




◇明治41(1908)年肥薩線開通時の姿を残す白石駅駅舎を、
大正11(1922)年に製造された蒸気機関車が発車します。





白石駅Canon EOS 5DMarkU / Canon EF24-105mm F/4L IS USM
◇11:26の発車(11:21着)の5分間に、乗客が記念撮影、SLの撮影と飛び回ります。
私も飛び回りました。






那良口〜渡 Canon EOS 5DMarkU / Canon EF24-105mm F/4L IS USM
◇球磨川第二橋梁を渡る「SL人吉」です(一勝地駅で10分間停車時間があるので余裕で追いつきます)。
球磨川第一橋梁と同じ明治41(1908)年竣工アメリカ製の赤い鉄骨の素敵な橋梁です。






人吉機関庫  Canon EOS 5DMarkU / Canon EF24-105mm F/4L IS USM
◇現役で使用される国内唯一の人吉駅石造車庫です。
肥後の石工技術駆使した明治44(1911)年建造の石造り機関庫です。






人吉機関庫  Canon EOS 7D / Canon EF70-200o F2.8L IS USM
◇SLの時代を思わせる煙抜き「こし屋根」が頂部に見えます。






人吉機関庫  Canon EOS 5DMarkU / Canon EF24-105mm F/4L IS USM
◇機関庫横に電気駆動の転車台があり、
ここで「SL人吉」は進行方向を変えて、熊本行き(上り)を牽引するため人吉駅のホームに戻ります。
転車台の作業風景は見学ゾーンから間近で見れます。






西人吉〜渡 Canon EOS 7D / Canon EF70-200o F2.8L IS USM
◇人吉駅を発車した「SL人吉」は人吉盆地の中を走り抜けます。






西人吉〜渡  Canon EOS 5DMarkU / Canon EF24-105mm F/4L IS USM
◇夏空広がる人吉盆地には7月上旬ですが、田植えして間もない田園風景が広がります。
熊本人吉の田植えは遅いのでしょうか。






西人吉〜渡 Canon EOS 7D / Canon EF70-200o F2.8L IS USM
◇「SL人吉」走る築堤下には、黄色に色付いた煙草畑が広がります。






瀬戸石〜鎌瀬  Canon EOS 5DMarkU / Canon EF24-105mm F/4L IS USM
◇球磨川第一橋梁を汽笛を鳴らして渡る「SL人吉」です。
トンネルを出た「SL人吉」はスピードを緩めて爆煙を吐きながら橋梁を渡ります。






瀬戸石〜鎌瀬  Canon EOS 5DMarkU / Canon EF24-105mm F/4L IS USM
◇球磨川渓谷には川に沿って吹く強い風が橋梁を吹き抜けます。
初夏の暑い暑い西日に照らされて「SL人吉」の煙は少々流れましたがいい煙で走り抜けます。