ジャスミンの風

                                         
                                           
マラウイ便り 8-5




業務の方については、調査所の所長とも相談して @前回調査したKimberlite賦存地区で磁
気探査他による追加調査をし、場所を決めてボーリング作業を開始する(目的はダイヤモン
ド)、 A別の地区で衛星画像データ等を利用して広域的な調査を始める(目的は金とダイヤ
モンド)、 B日本の地質調査所他の関係機関と連携できるような調整をする、等を計画してい
ます。
新会計年度が7月から始まるので、8月から現場へ出る予定です。

それに先立つ6月の下旬に4日間に亘り調査所の定例年次総会があり、全国の関係部署か
ら集まった100名ほどの職員に対して最後の日に30分余りのPresentationを行いました。
LCDプロジェクターを使って、前半は業務の話で、前回のダイヤモンド探査の実績と今回の
実施予定内容、後半は日本の話で、我が家周辺の四季の様子(降雪風景や長岡天満宮の
梅・桜・きりしまつつじ・しょうぶ・かきつばた、光明寺境内の新緑や紅葉他)それに京都の四
季を歌った「祇園小唄」をバックに踊る舞妓たちのビデオ、最後に日本語のあいさつを幾つ
か披露して唱和してもらって終えました。終わった後で「Maiko…」と話しかけられたり、その
後事務所でもたまに職員から日本語で挨拶されることもあり、やった甲斐があったなとひとり
悦に入っています。





養魚場





調査所の所長がボランティアで始めている養殖場へはその後二回訪れました。ちょうど資金を
含めて指導を受けている米San Diegoからの専門家が数名打ち合わせに来ていました。原野を
切り開いた広大な敷地内には小魚が泳ぎ回る数個の大きな掘り込み池があり(そのうちの一つ
にはLake Lucyと所長の娘さんの名前がついています)、他に牛や豚・羊・山羊・鶏・家鴨・兎・鳩
等多種多様の家畜も多く放牧・飼育しています。近くの村びとたち10人ほどで世話をしているそ
うです。あとで所長は、将来ここに展示館のようなものを設えて、週末をのんびり過ごすのが夢だ
とそっと囁いてくれました。 今後は養殖の技術指導も含めてJICAの援助を受けられないだろう
かということで、JICAマラウイ事務所が主導しているOVOP(一村一品運動) のメンバーに相談を
かけているところです。




飼育中の豚



またこの前の休日には所長に誘われて、ここZombaで活動しているゴスペルのグルー
プ(Zomba Gospel Troop)の練習風景を見学に行きました。街外れにある教会のそば
の小屋の中にキーボードやアンプ(いずれも日本製)・スピーカー等が置いてあり、子供
も含めて20名ほどのメンバーが特別に二曲歌って踊ってくれました。やはり本物は迫
力があります。調査所のボーリング作業員も団員の一人になっています。10曲入った
CDをもらったのですが、12月にはDVDを仕上げる予定とのことでした。日曜日には教
会その他で歌っているそうです。土曜日はここで練習しているからいつでも見に来て下
さい、という言葉を受けて帰って来ました。







ゴスペル

先週の土曜日には所長の姪の結婚披露パーティがBlantyreであるとのことで、職員が
突然ホテルまで誘いに来たので、これ幸いと買出しを兼ねて行って来ました。中身は
去年何回か見たものとほとんど一緒で、メインはチャリティのお金の投げ入れで計21
万円余り集まったようです。結婚後はケニヤに住むとのことでした。昼前に出発したの
ですが、Zombaに帰ってきたのは午後8時前であたりは真っ暗になっていました。






7月の半ばに、一昨年Blantyreで宿泊していたホテルで偶然出会った長崎大学熱帯医学研究
所の先生たち2名とバッタリ再会しました。花崗岩地帯を好んで生息するユスリ蚊やハマダラ蚊
の分布状況を調べているとのことで、当地の地質の状況を説明したことがあります。前回
ZombaにあるChancellor Collegeで蚊の研究をしている先生を訪ねて行くというので、ちょうど
そのCollegeでコンピュータの指導をしていたJOCV(青年海外協力隊員)に連絡してあげたこと
がありました。その時もこのHotel Masongolaに泊まったそうです。今回はCollegeの先生と車で
モザンビークにも行って来られたとのことです。これからマラウイ北部を回って別グループ(前回
一緒だった女性が別途活動中)の居るケニヤに向かうとのことでした。その後ケニヤから元気
に研究を続けている旨の便りがありました。一旦日本に帰ってまたマラウイにも来られる予定だ
そうです。研究内容を紹介したDVDを受け取りました。蚊の発育状況等を顕微鏡で撮った動画
が写っています。気になっていたのでマラリア等の感染症に罹ったことは無いか尋ねたところ、
幸いにも無いとの返答でした。蚊を求めて探し回りかつ採集するというのは大変な作業だと思う
のですが、5月からケニヤに滞在しているという上記女性からのメールによると、「現地の人たち
との交流もあって結構面白い。もっと早くから始めればよかったと後悔している」とのことです。




このところ何も無い休みの日には、LilongweのJICA事務所の図書室から借りてきた内外のミステリーものや
アフリカが舞台になっている小説を読みふけったり、持ってきたなつかしの歌謡曲や演歌の楽譜をパソコンミ
ュージックで加工して楽しんだりして過ごしています。
TVはあまり見ないのですが、先日来「Blood Diamond」や「Hotel Ruwanda」のアフリカ関連の話題作それに
「硫黄島からの便り(渡辺謙主演)」が立て続けに放映されていました。

またインターネット回線を利用するSkypeでは、曜日と時間を決めておいて(7時間時差があるので)東京・京
都の家族と結んで同時に直接声を聞いてやり取りが出来るので、無機質なE-メールと違って安心感がありま
す。いまのところ順調に繋がっています。

天地を含む雄大な大自然の中で素朴な人々に囲まれて、何物にも邪魔されること無く(従ってストレスを感じ
ることもほとんど無く)好きな時に好きなことをして過ごせる、というのが此処に滞在する最大のメリットだと思
っています。

Tionana(= See you) !!
07/Aug./2008
                                         冬真っ只中のZombaにて

                                         
                                           


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