このところ、日本語を話せる相手のいないもどかしさを感じて、ホテルの従業員相手に日
本語の挨拶を教え始めました。いくつかの例示をプリントアウトして手渡し、レストランやレ
セプションのカウンターや壁に貼り付けてもらいました。それが伝わったのか部屋掃除の
人たちや門の所に屯している警備員(警備会社から派遣)まで出会うと日本語で挨拶してく
れるようになりました。こちらも出来るだけ日本語で話しかけるようにしているのですが、
場合によっては「私は未だ習ってない」という人も居て、ああそうだったなということも当然
あります。レストランのウエイターやウエイトレスたちには、注文した料理を持って来た時
には「どうぞ」-「ありがとう」-「どういたしまして」というところまで来ています。また「……ご
ざいます」「……なさい」等のお客さんに対する丁寧語も教えました。レセプション(ほとんど
が女性)の所では数字の読み方もちょっと教えて、部屋の鍵の受け渡しの時にはそれで通
しています。先日もこういうやりとりがありました。暑苦しい夕方に帰って来た時に、居合わ
せたレセプションの女性に「今日はすごく暑くて疲れた」と言ったところ、「どうして」と聴くの
で「そんなに若くないから」-「いくつ?」-「当ててごらん」-「分からない」-「1942年生まれの
66才」-「へえ〜、50代にしか見えませんが」-「本当だよ」-「66て日本語でどう言うの」-「ロ
クジュウロク」-「分かった」というものです。うっかりしていて「この数字は覚えなくていい
よ」というのを言い忘れたのですが……。研修中の若い女性たちも何人か居て、やはり彼
女らは覚えが早いようです。すぐに反応が返ってきます。次は、「行ってきます」-「行ってら
っしゃい」,「ただいま」-「お帰りなさい」を教えようと考えています。多分いづれも関西訛り
の日本語になっているとは思いますが……。
配属先の地質調査所の職員相手にも、簡単な日本語の挨拶を覚えてもらっています。
当初聴かれたのは、日本語での挨拶は双方で違うのか?ということでした。例えば当地
のチチェワ語では朝の挨拶はおおむね次のようになります。「今朝のお目覚めは如何で
すか?」-「良いですよ。あなたは?」-「私も同じように良いですよ。どうも」-「どうも」という
具合です。日本語では単純で双方とも同じ言葉のみです。
やはり日本語を話すと気分的にスッキリします。順次語彙を増やしていこうと思っていま
す。
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