ジャスミンの風

                                         
                                           
マラウイ便り 8-2




Zombaに着いた翌日には早速、行きつけのインド人経営のクリニックを訪ねて降圧剤をもらって来ました。この前帰国してしばらく経つと、薬を
飲んでいるにもかかわらず血圧がかなり上がっていました(飽食のせい?)。

また電源プラグやスリッパそれにハム・チーズ・ジュース・中国製のインスタントラーメン等の飲食料品、食器の洗剤等の日用品もマーケットへ買
出しに行きました(ホテルには朝食はついており-コーヒーや紅茶は輸出するだけあっておいしい-、衣類のクリーニングは無料でしてくれます)。
今回は食事を工夫しなければ……と考えているのですが、どうなるか ???


TVは、アルカイダやタリバンの動向等過激な(?)報道で知られるカタールのALJAZEERAのチャンネルが増えていて、今まであまり見ることのな
かった中近東やアラブ他の珍しい放送をしています(東京・秋葉原での殺傷通り魔事件等も放映されていました)。


マラウイ国のキャッチフレーズは"The Warm Heart of Africa"ということで、何処を歩いていても見知らぬ人たち(老若男女を問わず)がよく挨
拶をしてくれます。雄大な大自然に囲まれて育ったせいでしょうか? 随分と癒されます。
配属先の行き帰りには小学校の校内を近道なので横切って行くのですが、先生や生徒たちともすっかり顔馴染みになり、中に住み込んでいる
人たちも含めていつも遠くからでも声を掛けてくれます。
また、休みの日にホテルのそばの山裾の道を朝歩いていると、風にそよぐ木々の葉のこすれる音やせせらぎの音に混じって、小鳥たちのさえず
りや近くに生息するヒヒたちのキャーッ・キー・キーという叫び声が聞こえてきます。最初の朝起きた時には、部屋の前で数匹の小さなヒヒたちが
出迎えてくれました。
あちこち歩いていると、黄色の竹林が結構目につきます。
カンボジアと違ってここは内戦等の戦乱が無かったので、地雷や不発弾に悩まされること無くどこでも自由に歩き回れるのが有難いです。
隣接する広大な植物園の一画で休憩していると、植物の観察によく来るという近くにあるChancellar Collegeの女子大生に話しかけられまし
た。残念ながら日本のことは場所も何も知らないとのことでしたが……。

植物園で出会った女子大生



近年マラウイ政府は、気候の影響を受け易い農業に加えて、経済発展のため観光と鉱工業にも力を注ぐことにしています。
一方、日本政府は大幅にアフリカ支援を増やすと宣言しており、今年は日本でも何かとアフリカが話題になりそうで、どのように変わっていくかし
っかり見守っていこうと思っています。
早速恒例の長時間停電に何回か見舞われていますが……。
またこの1月に、当国で地道に活動していた台湾人を政略的に全て追い出して進出してきた中国が、どういう動きをするのかも気になるところで
す。
日本で気がついた話題等があればその都度教えて下さい。


9月に入ると、当地質調査所傘下の陶磁器センターに陶芸指導ということで、JICAのJOCV(青年海外協力隊員)が派遣されることになっており、
目下情報交換中で来訪を楽しみにしています。
当該業務については『あせらず・あなどらず』をモットーに遂行していきたいと思っています。
また、今までにも増してマラウイアンたちとのコミュニケーションに精を出し、文化交流にも励みたいとも思っているところです(9月に休み明けの
大学生に日本文化のスピーチをする予定)。








                                         
                                           


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