ジャスミンの風

                                         
                                           
マラウイ便り 8-1




 Muli bwanji ? (= How are you ?)
梅雨入り直前の日本を後にして5/28(水)夕刻に成田を発ち、いつものように香港・ヨハネスブルグを経由して、翌29日昼過ぎにマラウイの首都
Lilongweに無事到着しました(いつも思うのですが、南アフリカ航空の三度の機内食は気にいっています)。時差は日本−7時間なので延べ26時
間余りの旅程でした。
今回は時期的に同行者は誰も居なくてずっと一人旅でした。


JICA事務所他で幾つかの手続き(マラリア関連の薬や蚊取り線香・蚊帳それに携帯電話・IDカート・預けておいた書物等の受領、銀行口座の開
設他)をした後、6/2(月)に赴任先の地質調査所の所長秘書他の乗る迎えの車で300kmほど南東部にあるZombaに向かいました。

4ケ月ほどの不在でしたが、地質調査所でも宿泊先のホテルでも皆名前を覚えていてくれて、入れ替わり立ち替わり挨拶してくれました。チチェ
ワ語の挨拶もすぐに思い出してきました。
ホテルは前回泊まったのと同じ所(120年前設立の山裾に位置する老舗ホテル)で、同じ部屋を空けてくれていました。冷蔵庫や調理器具・食器
一式を部屋に用意してもらい、今回はワイヤレスのLANも付けてくれることになっています。ただ当国も例にもれず諸物価高騰の折からホテル
代が値上がりしているとのことで、何とか低く抑えてもらえるようHotel Manager(支配人)と交渉中です。JICAの了解もとる必要があります。

ホテルの宿泊棟


地質調査所内の執務室も道路に面した2階の同じ部屋ということで、住み慣れたブラックアフリカの真っ只中へまた帰って来たなという思いで、
違和感は全くありません。


Maize(とうもろこし)の収穫の終った乾季の今の気温は15〜20℃ほどで、朝夕は長袖のセーターが要るほどです。夜特に冷える時には、部屋に
置いてある電熱式のヒーターを入れます。炬燵等は無いので、靴下をはいて寝ることもあります。
乾燥しているのでミネラルウォーターが欠かせません。
南半球なので、これから7月〜8月にかけて徐々に寒くなっていきます。

昼間の空はあくまでも青く澄んでおり、ホテルの広い中庭では夜になると無数の星が瞬いているのが手にとるように眺められ、小さい頃を思い
出しついうれしくなってきます。
9月に入ると紫色のジャカランダの花が無数に咲き誇り、大きな楽しみのひとつです。
また、まさに地中からひっこ抜いてそのままさかさまに差し込んだ感じの独特の奇妙な枝振りをしたバオバブの木もあちこちで見られます。南半
球に居ることを実感させられるひとときです。


つい先日ここで3回目の誕生日を迎えました。これから10ケ月間、前回に引き続いて主にダイヤモンドの探査に携わることにしています。





                                         
                                           


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