ジャスミンの風

                                         
                                           
3 ストレスの蓄積とリフレッシュメント  カンボジア



(製作中)



  以上がSVとしての活動概要であるが、これら発展途上国での滞在時には、街中でも停電や断水,水道水の汚れ等が日常茶飯事であることもさることな
がら、今の日本国内では考えられない問題が少なからず発生する。そのひとつとして、食文化や風習・宗教に対する考え方の違い、言葉によるコミュニケ
ーションの不足 等による 「ストレスの蓄積」 が挙げられよう。


カンボジアでは一軒家を借り、姉妹のメイドや銃を持ったガードマンたちを雇って、呼び寄せた家族と共に過ごした(外国でメイドを雇って生活し、ハンモッ
クで昼寝をするのが長年の夢だったが、はからずもカンボジアで両方とも実現することとなった。このハンモックは今も自宅で活躍中)。メイドには
「Japanese cooking」 等の料理本を手渡して、茶わん蒸しや天ぷら,バラ寿司,味噌汁 他の日本食をよく作ってもらった。毎食後のココナッツ・ミルクをたっ
ぷり使った手作りのカンボジア・スイーツも絶品だった。周りにはJICA関係者をはじめとする日本人も多く、また様式が異なるとはいえ同じアジア圏の仏
教国で日本食レストランも数軒あり、旧宗主国がフランスだったので、フランス料理をはじめ各国の料理も手頃な値段で味わえた。日本国大使館で時折
開催される日本映画の会や音楽会等のイベントに参加することでも、随分癒された。世界遺産に登録されている幾つかのアンコール遺跡を機会を見つ
けては訪れ(飛行機,車またある時には船で)、さらにSVの同期生たちと誘い合って、有森裕子さん共催のアンコールワット・ハーフマラソンに参加したりもし
た。また、家族を伴って山間の少数民族集落を訪ね歩いたり、西オーストラリアのパースやニュージーランドの温泉,氷河を訪れたりした。




業務の面では、主任教師と共にネパールで開催されたJICA主催の自然災害削減セミナーに参加した(カンボジア恒例の洪水被害の実態および対応策
等 について発表)。野外セミナーでは、清冽な万年雪を戴く八千m級のアンナプルナ山系を眺めながら、ポーターや馬を帯同して2週間ほど氷河流の堆
積層や褶曲構造他の地質現場を見て回った。道中、アンモナイトの化石を拾ったり、冷たい雪解け水の川を裸足で渡ったり、また鄙びた温泉に現地人と
共に浸かったり、ヤクのチーズを食べる等 貴重な体験をした。 



                                         
                                           

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