ジャスミンの風
マラウイ便り 2-9
8月の半ばに我がホテルの中庭でMr. & Miss MIT(マラウイ観光協会) Contestが協会長を迎えて盛大に行なわれました。
音楽と共に男女11人のノミネートされた専門学校生がT字型にセットされたステージの上を、カジュアルな服装・民族衣装・イブニングドレス/ス
ーツ姿等で順次ポーズをとりながら現れては消え、現れては消えで、愛嬌を振りまき右に左にと歩き回ります。その度に客席の方から野次が
飛んだり歓声があがったりして、司会者の軽妙な進行も相俟ってボルテージが上がってきました。
当国のキャッチフレーズでもあるThe Warm Heart of Africaをどう説明するか?とか、イスラエルがレバノンへの攻撃を繰り返していることを
どう思うか?とかいう5人の審査員からの政治的な質問もありました。やがて時間が来て審査委員長の方からプリンセス2名とMr.およびMissの
番号が告げられると場内は最高潮に達しました。
女性ノミネーター
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男性ノミネーター
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選ばれたMr.およびMissは当方の予想した2人とピッタリで、女性は白い歯の笑顔を絶やさない候補、男性は背が高くて甘いマスクの候補でし
た。我々と価値基準は変らないな、と感じた次第です。選ばれたMiss MITには我々の横に座っていた去年のMiss MITから王冠とたすきが、ま
たMr. MITには特製の(?)杖が託されました。二人には賞金10,000クワチャ(≒10,000円)が送られ、2名のプリンセスには帽子とT-シャツそれに
時計が送られました。
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Miss. & Mr. |
また特別賞にはちょっと太めだが愛嬌のある女子学生が選ばれました。終ったのが真夜中の0時前でちょっと寒かったのですが、この国の若
者気質の一端が窺えたイベントでした。彼らは翌朝の3時頃までホテル周辺で騒いでいました。マラウイのこれからを担う彼らの心もリッチで
す。
入賞者
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踊りだす参加者
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去年の Miss & Mr. MIT
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またつい数日前には、MIT所属の専門学校生に日本と日本文化を紹介する講義(?)をしました 。日本の位置の説明から、人口・GDP他マラウ
イとの比較、天皇制・政治体制・宗教・習慣・食べ物(刺身・寿司・うどん・天婦羅をパソコン内の写真で)等に加えて、あいさつを初めとするいく
つかの日本語(漢字・ひらがな・かたかな)を紹介しました。
また持って来ていた数枚の京都観光協会発行の壁張り用の大きなポスターを使って,神社やお寺・竹林・西陣織等の説明をしました。あと、日
本の紙幣やコイン・切手なども紹介しました。パソコン内の写真で、我が家や長岡天満宮等の周辺の様子・梅林・桜並木・雪景色それに家族の
写真も披露しました。最後にCDで日本の歌を聴かせて終りました。
冒頭にはJOCVの一人が作詞して歌い、去年から今年にかけて当地で大ヒットした「Ndimakukonda(愛してる)」という曲のVCDを見せました。
当国で蔓延しているエイズウイルスの検査を積極的に受けようというテーマの軽快な曲で、学生たちも口ずさんでいました。全部で1時間あまり
の講義でした。会議室に集まったのは30人ほどで、大部分が女子学生でした。
扇子を見せたところ珍しがられて、終ってから一人の女子学生に欲しいと言われ進呈しました。そう言えば、以前に我がCentreの職員たちに
見せると不器用な手振りで扇いでいました。
合い間合い間に質問があったり(「天皇が男子だけの世襲制はおかしい」という意見も)ノートをとったりしている学生も居て好評だったようで
(?)、皆陽気で楽しく済ませることが出来ました。
翌朝、門の前で出会った女子学生からは「おはよう」とあいさつされ、早速反応がありました。4月に当地へ来て以来いつかは…と思っていたこ
となので、果し終えてホットしているところです。
此処へ来て以来ずっと言っていることですが、当国は雄大な大自然が豊富(リッチ)で、ちょっと郊外へ出ればトレッキングの出来る場所には事
欠かないので、気分転換を兼ねて休みの日にはカメラ片手にアチコチ歩き回るのを楽しみにして来ました。各地の出先で出会った村人たちの
素朴な心情と共に、いつまでも残しておいて欲しいと願わずにはいられません。
写真を3枚添付しておきます。
27日(月)夜に成田着の予定です。寒さが思いやられます。
Zikomo Kwambiri !! (=Thank you very much.) = ブランタイアにて =
http://www5f.biglobe.ne.jp/~jasumin/
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