ジャスミンの風

                                         
                                           
マラウイ便り 6-3




  宿舎については、南アは安いバックパッカー宿が充実していて、予約さえしておけば各種のシャトルバスが宿舎から宿舎へ運んでくれるので、
朝早く出発でも夜中に着いても安心です。
ケープタウンでもHermanusでも利用したのですが、最後の2日間ははりこんで、ウォーターフロント沿いにある19世紀の旧監獄跡を改造したと
いうホテル(ケープタウン大学の構内にある)に泊まりました。どの宿もインターネットで予約したもので快適でした。

  再開発されつつあるウォーターフロントは安全で、夜遅くまで観光客で賑わっており、色々な大道芸人やミュージシャンのパフォーマンスが楽
しめました。ウォーターフロントの象徴となっている赤い時計塔のそばには世界各国の都市に混じって何故か「大阪まで14,330km」という矢印
のついた表示板がありました。
埠頭のベンチに座って、終日船の行き交うテーブル湾と、風が強くて頂上に張り出した雲が次々と流れていくテーブルマウンテンを眺めて過ごし
ました。


またいくつかの民芸品店を見て回り、お目当てだった直径15〜20cmほどの中を取り出したダチョウの卵をお土産に買い込みました。夕刻には
ケープタウンの夜景やライトアップされたテーブルマウンテンが見られるというサンセットクルーズを予定していたのですが、曇り空だったのであ
きらめて、その分埠頭に面したライブ演奏付きのシーフードレストランで、Crayfish(ケープロブスター)・車海老・ムール貝・たらのフライ・イカのフ
ライ・野菜とライスそれにワインという豪勢な料理を夕食に選びました。


また加工工場付きの宝石店を訪ねて、1カラット余りのタンザナイトを買い込みました。横においてあったダイヤモンドの値段を試しに訊いてみ
ると、一桁も二桁も違っていました。




南アにはRefund 制度というのがあって、帰途手続きをすると、街中で買って持ち帰る品物の税金分が戻ってきます。空港内でパスポートチェッ
クを済ませてから申請するのですが、その前にヨハネスブルグ空港で国際線に乗り換える際のチェックイン時に、ワインランドで買ったワイン3
本が引っかかり、持ち込めないので置いていけと言う。うっかりしていたのですが、この3月からテロ防止ということで100ml以上の液体は機内へ
持ち込めない、という規則になっていたのです(構内の免税店で買ったものは別)。友人へのお土産にせっかく買ったのだから何とかならないか
と15分ほどねばったあげく、ようやくO.K.ということになり、係員がその場で割れないように丁寧に梱包までしてくれて機内預けとなりました。21:
30過ぎに着いたマラウイの空港で無事このワインを受け取ることが出来ました。ヨハネスブルグ空港の係員には感謝, 感謝です。



翌日マラウイの赴任地Zombaに帰着した時には、ジャカランダはあらかた散ってしまったようで、代わりに深紅の火焔樹が目にまぶしく写る季節
になっていました。また、雨季が始まったようでひどく蒸し暑く感じられました。これからどんどん暑くなっていきます。
南アは今、春の真っ最中で色とりどりの花が咲き誇っていて、朝夕は半袖では寒いぐらいだったのですが、昼間は20℃近くなり日差しがきつく
なります。他に17世紀築造のオランダ東インド会社提督の居城だったというキャッスル・オブ・グッドホープ(上から見るとちょうど函館の五稜郭
のように五角形の城壁を有する)や、南アで最大,最古と言われる博物館それにプラネタリウム・アクアリウム(水族館)等も訪ね、どこも楽しく過ご
すことが出来て、充分リフレッシュして帰って来ました。

ケープタウン周辺は諸々の意味で、多少治安の問題はあるものの、我々の年代にとっても住み心地のよい魅力ある場所に感じられました。

Tionana !! (= See you !!)      2007年11月 日  Zombaにて    






                                         
                                           


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