ジャスミンの風

                                         
                                           
マラウイ便り 3-2



4月10日に大統領府にある鉱業・エネルギー・天然資源省を表敬訪問してあいさつを済ませ、JICAの健康管理員よりマラリア対策用の蚊帳と
電気式蚊取り線香それにマラリア感染のチェック道具と感染後の救急薬品等を受け取って、夜には一緒に来たSVたち(一人は奥さん同伴で前
回はエジプト派遣、他の一人は家族4人一緒で前回はJICA調整員としてマラウイ滞在)と別れの晩餐会を催して、翌11日朝、迎えの車で配属
先のあるZombaに向かいました。

Zombaは昨年滞在したBlantyreの東北方約70km、Lilongweからは290kmほどの所にある街です。運転手は陽気なマラウイアンで、前日近く
の街で一泊したそうで、耳が悪いのではないかと疑うぐらいの大きな声でよくしゃべる。彼は道中サバンナが広がる一本道を時速100〜120km
以上の猛スピードでとばし、途中の青空市場で買物をしたり、こちらは窓外に走り去る雄大な景色を眺めながら退屈することも無く走ること約3
時間。途中でBlantyreに向かうM1(国道1号)を左折してM8からM3に入ると緩やかな登り坂になります。旧中山道を思わせる山々に囲まれた
並木道をどんどん登って行くとやがて街中に入り、昼過ぎにZombaのとりあえずの滞在先「Hotel Masongola」に到着しました。





ホテル内


聴いてみると、部屋代がJICA支給の規定額を大幅に超えていたため、早速居合わせたホテルのHouse Managerに長期滞在するから…と交
渉を始めました。提示した条件は、JICAの規定上限額以内で @バス・シャワー・トイレ付きの部屋 Aインターネットは有料とのことだったので
(≒40円/分)、部屋で無料で使えること B簡単な調理用のHot plate(またはCooker)と食器一式 C小さな冷凍冷蔵庫 D明るい卓上スタンド
等々。
インターネットの件はGeneral Managerに相談してみるとのことで、現在返事待ちの状況です。当面1ケ月滞在する、と言ってあります。


山の麓に建つ1886年設立(マラウイ独立は1964年で、当時は英国保護領となるまだ前;日本では明治時代の前半)という政府系の老舗のホテ
ルで、広い段々状の緑の中に平屋建ての部屋棟が点々と数多く建っています。手入れの行き届いた瀟洒な庭もあり、朝起きると小鳥たちのさ
えずりや小川のせせらぎが聞こえてきます。部屋は昨年8ケ月間滞在したBlantyreのホテルより広く、同じく英国スタイルの朝食付きで、従業
員の教育もしっかりしており、いまのところ快適に過ごしています。TVはLilongweと違って日本の衛星放送は入りません。英国のBBC Worldと
TV Malawi他数局のみです。






                                         
                                           


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