ジャスミンの風
マラウイ便り 1-3
赴任先はMinistry of Industrial Science and Technology(MIST:産業科学技術省)管轄下のMalawi Industrial Reseach and Technology
Development Centre(MIRTDC:マラウイ
産業技術開発研究所)です。ここの技術長の話によると、現在インド人が宝石類の取引・流通の実務を握っていて買い叩かれているので、これ
をマラウイ人自らの手で実施出来るようにしたいとのことで、原石鉱山の現場や研磨加工場・流通状況等の実態調査のため国内各地への出
張が多くなりそうです。
なお当国の新聞にMIRTDCがMr.Takehiro YOKOYAMA という名前入りで業務内容を説明する囲み記事を載せていました。リロングウエの大
統領府でもデップリとした体格のMIST大臣本人に面会でき、恐縮した次第でした。期待の大きさが窺われ気の引き締まる思いがしました。い
よいよという感じです。赴任期間は8ケ月と短いので「貴石・宝石の原石や陶磁器用粘土等非金属鉱物資源の調査および当国産業への利用に
対する提言」という課題をどこまで成就できるか不安はありますが、ゆっくりと考えていこうと思っています。
先ずは住い探しです。
今仮住まいしている所はマラウイ観光協会が運営している街中の観光専門学校の中にあるホテルで、ウィークデイにはいくつかある教室で授
業が行なわれています。早速ボランティアをしているというオーストラリアの女性指導者に面会を求め、京都観光協会からもらってきた「おこし
やす京都へ」という標語の大きな観光ポスターを数枚手渡して、機会があれば日本の文化や歴史あるいは日本語等を紹介してもよいですよ、
と伝えておきました。日マ国際交流の一端となれば……と思っています。マラウイ国の観光キャッチフレーズは「The warm heart of Africa」と
いうことで、皆人なつっこくて礼儀正しく親切です。
イスラム教徒やヒンデュー教徒も見掛けますが、国民の殆んどがプロテスタント系のキリスト教徒のようです。お陰で14日から17日まで4日間イ
ースター休みということで、のんびり出来ました。16日のイースター日に昼食場所を探して街中を歩いていると陽気なオバサンの居るファースト
フード店があり、hippo(カバ)のバーガーを注文しました。牛肉よりやや淡白な味でしたがくせは無く、難なく食べられました。何事も体験です。
当国は自然が豊かで一寸郊外へ出ればトレッキングの出来る場所には事欠かないようなので、せいぜい歩き回ろうと考えています。
住宅地を歩いているとJacaranda Avenueという並木通りがあり、9月から10月に掛けてジャカランダの紫色の花が一斉に街路に咲き誇るそう
です。楽しみです。
Zikomo(ジコモ=ありがとう) !!
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