ジャスミンの風
マラウイ便り 2-1
ブランタイアへ来て2ケ月近く経ち、当地の生活にも大分慣れてきました。今は乾季に入り相当涼しくなってきました。昼間でも半袖だと寒く感じ
る時もあります。それでも気温は20℃前後です。地元民はセーター等を着込んでいます。よく見ると街の外には白い穂のススキが咲き出しまし
た。これから7,8月にかけて徐々に寒くなっていくようです。ここブランタイアは坂の多い街でちょっと歩くと結構疲れます(運動不足解消にはなる
のでしょうが)。
街中の風景
今回は日常生活についてお話しましょう。
一番の問題は何と言っても食事です。ここはアジアではなくて日本から遠く離れたアフリカそれも南半球です。もちろんカンボジアみたいに日本
食レストランなんて皆無ですし、インド料理のカレー、中国料理の炒飯、中東料理のシシカバブ等どの店に入っても同じような味付けです。カレ
ーの匂い無し、炒飯の味無し、シシカバブの香ばしさ無し、とナイナイづくしで、どれも脂っこくひつこくて食事に出かけるのが億劫になるほどで
す。日本は食事天国だと痛感しています。
今仮住まいしているホテルにはまあ満足できる朝食が付いているのでそれが一日のメインディッシュになっています。英国スタイルで、コーンフ
レークやオートミルをミルクで浸したものにポークかビーフのソーセージ、種々の玉子、ポテトチップ、(スライストマト)、トースト、マフィン、グアパ
やマンゴーのフレッシュジュース、バナナやパパイヤ等の果物それに紅茶あるいはコーヒーを適当にアレンジして注文しています。カンボジアと
違って毎日新鮮なミルクが飲めるのが有難いです。しっかりと食べて出掛けます。
昼食は職場近くの店でパンに牛乳というパターンが多く、夕食はポルトガルレス・u档gランへ行ったり(種々の肉が載ったサフランライスがあり
ます)、ホテル近くの食堂で黒人に囲まれてハンバーガーやピザを食べたりしています。たまにはホテルのレストランで野菜サラダを注文して、
南ア資本のスーパーで買って来た中国製のカップラーメンに湯を入れてもらい(時にはインスタントラーメンをコックに調理してもらい)、これも輸
入食材店で買ってきた中国製のグリーンティ(あまりその味がしない)で食べたりして変化を付けて過ごしています。
土・日の休みの日には、西洋人がよく利用している丘(KabulaHill)の上にある眺めの良いレストラン(カメルーン人の経営とか)へ昼食を食べに
行ったりします。壁は吹き抜けで、心地よいポップス音楽が流れウエイトレスも洗練されて物腰が柔らかく、頭上に小鳥たちの鳴き声を聞きな
がら向かいの山々を眺めていると別世界にいるようです(ちょうど宝塚歌劇を観劇している時のような感じでその時だけは日常生活を忘れま
す)。メニューも種々の野菜やきのこ等をクレープで巻いたものやサンドイッチ・アイスクリーム他あか抜けたものが30種類ほどあります。気分
転換には最適の場所です。
先日2日間に亘り市街の最高級ホテルであった我がCentreの戦略会議の時に食べた昼食はさすがに美味で、中でもライスが抜群でした。
当国の庶民料理のシマ(トウモロコシの粉をブタマン状にふかしたもので、肉汁につけて食べます)もたまには食べに行きます。昼食の代わりに
砂糖きびをかじっている地元の人たちもいます。
というようなわけで、一時下痢気味で食欲が無かったのですが今は回復しました。
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