ジャスミンの風

                                         
                                           
マラウイ便り 1-2




子供達


当地は丁度雨季の終りかけで、昼間の気温は30℃以上で汗ばみますが、木陰に入ると風があって涼しく感じます(標高≒1,000mの高原)。周り
は黒光りのする黒人ばかりでまさにブラックアフリカの真っ只中に居るという感じですが、以外と違和感はありません。米のライス国務長官に似
た顔つきの人も見掛けます。とりわけ若い女性たちは背がスラーッと高く足が長くて、思わず見とれるほどスタイルが良く、またていねいに編み
上げている彼女らの髪の毛を見ると毎朝のセットにどれほど時間を掛けているのだろうか、とそのオシャレ心(?)に感心するばかりです。



街中にはカンボジアと違ってバイクの姿は全く見掛けなくて走っているのはポンコツの四輪自動車ばかりで比較的静かです。貧しいせいだろう
か? ちなみにガソリン代はレギュラー135円程度で日本より高めです。自転車に乗っている人も殆んど居ません。皆歩いています。


黄色い花をつけたアカシアや深紅の花を持つ火炎樹等緑の木々に囲まれた街を歩いていると、歩道上に落花生やバナナ・駄菓子・DVD・布生
地・靴やスリッパ・携帯電話に歯ブラシ他様々な商品を並べて買い手を待つ人たち、路上でミシンを踏んで衣類を縫っている男性たち、原色の
カラフルな衣装を身に着け風呂敷のような布で背中に子供を背負い頭に物を乗せて通り行く女性たち、物をねだってくるストリートチルドレン、
いつもお腹が空いたと言っている我がCentreの出入り口で座っている小柄なガードウーマン等この国の人間模様が段々と垣
間見えてきます。最貧国の一つで世界銀行他の援助で貧困撲滅運動が行なわれていますが、1US$/日以下で生活せざるを得ない人が国民
の50%以上と言われています。
街中の所々にバオバブの木が生えており、南部アフリカに居ることを実感させてくれます。


言葉はチェワ語という現地語がありますが、1964年に独立するまでイギリスの保護領だった関係で公用語は英語です。したがって車は左側通
行。
なおマラウイには日本大使館が無く、在ザンビア大使館が兼轄しています。







マラウイは基本的に農業国で、主食はメイズ(とうもろこし)の粉を油と水で練って肉まんのように蒸した「シマ」というもので、牛や豚や鶏肉のス
ープにつけて食べます。キャッサバという芋の粉を入れたシマもあるそうです。レストランへ行けばカレーやピザ・ライス(パサパサの)等も食べ
られますが、メニューの数が少なくまたどれも脂っこいためアジアと違って食べ物にはてこずりそうです。スーパーには日本製は無く南ア製・ザ
ンビア製が殆んどですが、食料品・雑貨品等大概のものは手に入りそうです。
物価はものにもよるがカンボジアほど安くなく、日本の半分ぐらい以上です。当国の通貨単位はクワチャ(K)で1K≒1円です。




近くの食堂の看板娘







                                         
                                           


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