ジャスミンの風

                                         
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 乾季の始まる時期となり、朝夕やや涼しくなり過ごしやすい気候が続いています(それでも気温は27,8℃)。
 8月の半ばに母の初盆で一時帰国した頃から色々な行事があい続き、今日に至ってしまいました。
9月の初めには我が校で全国から十数校の職業訓練校の教師たちを集めて初めての交歓会が開かれ、その事前調査として7月から8月にかけ
て北部のシエムリアップ、東部のコンポンチャム・コンポントム、南部のタケウ・カンポットと3回に分けて車で出掛けてきました。総延長約1,
250kmあったのですが、郊外へ出てカンボジアの原風景である荒野の中にニョキニョキと無数に屹立する砂糖椰子林や緑の広がる水田等を眺
めていると退屈することがありません。カンボジアは平原の国で農業が主産業だということを実感させられます。



← 砂糖椰子の林




 9月の末から10月半ばにかけてネパールで開かれた自然災害対策に関するJICA広域セミナーに業務出張で参加して来ました(17日間)。我が
校の土木の主任教師であるカウンターパートと一緒で、バンコクからカトマンズまでは「ロイヤルネパール航空」で通常実質4時間足らずで飛ぶ
のであるが1時間半ほど遅れて到着(時差はバンコクより1時間15分遅れ)。ロイヤルネパール航空は遅れるのが当たり前と聞いていて早くもそ
の洗礼に会ったと言う感じでした。カトマンズ空港へ近づくにつれて窓から雲間に白銀のヒマラヤ山系が見えた時は、いよいよネパールに来た
んだという思いでいっぱいになりました。プノンペンにはネパール大使館が無かったため、カトマンズ空港でビザを取得することになりました。



       



 10月のカトマンズは1年で最も過ごしやすい時期とかで半袖で暑くも寒くもない気候でした。カトマンズの市内で驚いたことは人間(インド人に
似た顔形の)がやたらに多くて道路が極端に狭いということでした。空港で待っているタクシーも全て超小型で後ろの座席に2人乗せるのが精一
杯という感じで、おまけに古いためホテルへの坂道は人ごみを除けながら今にもエンストするかというぐらいあえぎあえぎ登って行く状態でした。
ちなみに車は日本と同じ左側通行です。翌日は時間があったので早速街に出てブッダの目が描かれたストゥーパ(仏塔)が建つスワヤンブナー
トという小高い丘の上に登ってカトマンズの町並みを眺めたり、色んな寺院の建ち並ぶ旧王宮前広場(ダルバール広場)で少女の生き神がすん
でいる「クマリの館」を訪ねたりしました。市内には日本料理店も数件あって日本人旅行者(バックパッカー)もよく見かけます。翌日から3日間は
カトマンズ市内のホテルで室内セミナーが催され、そのあと13日まで野外セミナーがありました。それらの様子は後付の出張報告書の一部を参
照して下さい。この野外セミナーの道中で印象に残った食べ物は、熱いミルクティーとヤクのチーズでした。
 なお楽しみにして予約しておいたエベレストへのマウンテンフライト(カトマンズ空港から約1時間の遊覧飛行)は直前になって天候不良のため
中止となり、残念ながら断念せざるを得なくなりました。また帰りのロイヤルネパール航空では積み込み荷物のトラブルがあり、案の定1時間ほ
ど出発が遅れ、バンコクでのプノンペン行きの乗り継ぎに間にあうかヤキモキさせられました。



       







                                         
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