ジャスミンの風

 JICAのｼﾆｱﾎﾞﾗﾝﾃｨｱ(S/V)として初めて来ｶして以来1年余りが過ぎました。この間特に病気らしい病気もせず､事故や治安上の危機にも見舞われず充
実した日々を送ることが出来ました。特にﾊﾟｿｺﾝの威力は抜群で､E-ﾒｰﾙやｲﾝﾀｰﾈｯﾄでどことでも瞬時に連絡がとれ､また趣味のﾊﾟｿｺﾝﾐｭｰｼﾞｯｸでは時を
忘れるほど音曲作りを楽しむことが出来､孤独感に陥ることは全くありませんでした。今月の初めには娘も再来ｶして､3人であと1年ﾌﾟﾉﾝﾍﾟﾝ生活を楽しむ
ことにしています。ﾌﾞﾗｯｸﾊﾞｽ釣りをしている息子もｼｰｽﾞﾝｵﾌの秋になると来る予定です。

娘と共に北島三郎ｼｮｰに出ていた友達(劇団四季出身)が一緒に2週間余り我が家を訪れ､ｱﾝｺｰﾙ遺跡旅行やﾌﾟﾉﾝﾍﾟﾝ生活を充分ｴﾝｼﾞｮｲして先日帰国し
たばかりです。

近くに開店したばかりのﾋﾟｮﾝﾔﾝ(平壌)･ﾚｽﾄﾗﾝで夕食を摂りながら｢よろこび組｣の歌や演奏や踊りのｼｮｰを一緒に観に行ったりもしました。ｳｪｰﾄﾚｽ姿のま
まだったのは残念ですが､北朝鮮料理は安くてﾏｼ･ｽﾐﾀﾞｰ(おいしかった)。

休日には近くのﾎﾃﾙで仲間たちとﾃﾆｽをしたりﾌﾟｰﾙで泳いだりして､ﾘﾌﾚｯｼｭしています。体重は60kg,血圧は130/80でほぼ安定しており問題ないようで
す。時には街中で出会った日本人のﾊﾞｯｸﾊﾟｯｶｰを家に連れて来たのが縁で､その後旅行中のｽﾘﾗﾝｶ他から楽しいE-ﾒｰﾙが写真付きで届いたりします。

 ｶﾝﾎﾞﾃﾞｨｱは未だ乾季が明けやらず､ﾒｺﾝ川の水位も数m下がったままで､室内でも35℃ほどの蒸し暑い日が続いています(2週間ほど前に夕刻数ｹ月ぶ
りに雨が降ったのですが､それも3日ほどで終ってしまいました)。庭に咲く蘭等の花も何となく生気がなく､毎日の水遣りが欠かせません。聞くところによる
と雨季入りは5月に入ってからのようです。それでもつい最近庭のﾏﾝｺﾞｰの木に沢山実がなり､甘い味を皆で楽しんでいます。街中では道路沿いの赤い
火焔樹(ﾃﾞｲｺﾞ)がしばらく振りに色づき始めました。

 3月半ばには緒方貞子JICA理事長と会食する機会があり､短い滞在期間中にﾌﾟﾉﾝﾍﾟﾝ以外の数ｹ所の施設も廻られ､帰国後すぐにｱﾌｶﾞﾆｽﾀﾝへ行くんだ
とのことで､その精力的な行動力にはいたく刺激を受け､また充分励まされました。この1年間の経験でも､ちょっと勇気を出して行動を起こせばそれなり
に結果が得られる､ということを実感しました。

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