ジャスミンの風

                                         
                                           
マラウイ便り 11-3




 12/22(月)に久しぶりに事務所に出勤すると、突然の大統領令で24日から1/4(日)までの12日間、官
庁関連の役所は公休にすることになったということを聞きました。クリスマス後に休みが続くのと、エネ
ルギー節約という意図があるようです。急に12日間休みと言われてもありがた迷惑で、娯楽の少ない
当国でどう過ごすか問題です。
24日(水)には、先般結婚したばかりの娘さんが帰って来るというのでパソコンを持って調査所の職員
の家を訪ねて、その時撮った写真やビデオを家族にも見せてあげました。朝食にはメイズで作ったお
かゆをよばれ、午後にはチキン他の食事をご馳走になりました。お土産には、ボツワナで味わった
「Amarula」という果実酒(原料はボツワナ産の果実で製造元は南ア)をスーパーで売っていたので持
って行きました。夫婦と居合わせた4人の娘さんたちと賑やかなひとときを過ごすことが出来ました。
翌25日早朝には去年と同じく、近くのCCAP(Church of Central Africa Presbyterian)のクリスマス・
ミサに参加して、チチェワ語の「聖しこの夜」の合唱を聞いたり、周りに座っている人たちと「Merry
Christmas」と言いながら握手し合う等して、当地のクリスマスの過ごし方の一端を味わって来ました。
当地のクリスマス時は、スーパーやレストランでは色鮮やかなリボンや風船を飾りつけ、従業員がサン
タクロースの赤い帽子を被っている中を静かに「White Christnas」や「Jingle Bell」他の音楽がかか
っている程度です。大晦日の夕方から元旦にかけて教会でお祈り他で過ごす人たちも居るようです。




タバコ畑
つい先日の当地の新聞に"We are a great nation"と題する興味ある投稿記事が載ってい
たので、紹介しておきます。「我々マラウイ人は知的能力が高くよく働く、と他国の人々が誉め
そやしているにもかかわらず自分たちを見下げている。我々は本来、正直で親しみ易い国民
ではないか。マラウイは周辺の他国に先立って携帯電話やインターネットを普及させ、能率よ
く働けるよう職場の環境を整えたりして来たではないか。他国からやって来た人たちは平均
的なマラウイ人と比べると確かに優れているかも知れないが、皮膚の色や性にかかわらず皆
平等だ。もしピーナツバターを売るマラウイ人のそばに外国人経営のピーナツバター店があ
れば、味は少々まずくてもそこで買うでしょう。シャツについても同様で、品質が劣っていても
外国製品を買うでしょう。この精神がマラウイ人たちの商売の発展を妨げているのだ。最近
大量に入り込んできている極東(中国か?)からの製品についても品質に問題があり、アフリ
カは彼らの大きなごみ捨て場になりつつある。南ア資本のShopriteやGame他のスーパーマ
ーケット等も同様で、我々が1990年代に掲げたキャンペーン-Best Buy Malawian-は今や
無に帰してしまった。輸入品だけに頼っていてはその国の経済は発展しない、という経済学
の基本があるが、そのとおりである。マラウイの同志たちよ、我が国の経済を発展させたいな
らば、今こそ意識を変えよう(Change)ではないか?」というものです。一面を突いていると思
います。

                                         01/January/
2009
  暑い雨季真っ盛りのZombaにて






                                         
                                           


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