つい先日気付いたのですが、レストランで夕食後、部屋へ戻ろうと広い中庭を横切って
いると突然停電になり何も見えなくなってしまいました。何時ものことで別に気にもして
いなかったところ、刈り取ったばかりの芝生のあちこちから光の玉が点滅しながらゆら
ゆらと舞い上がりました。その数20や30ではありません。ホタルです。うっかりすると
踏みつけてしまいそうなぐらい居ます。ふと見ると部屋の前のポーチに置いてある籐
椅子の周りにも光が数個点滅していました。部屋の横の暗がりにも幾つもの光の筋
が飛び交っています。幻想的な光景でしばらく見とれていました。灯りが点くとほとん
ど見えなくなるのですが、それでも部屋のカーテンを開けて外を見ると、光の乱舞が見
られます。2,3日前の夜中に目を覚ましたところ、何時何処から入って来たのか、部屋
の片隅に一匹のホタルが光っていました。大晦日の夜にも部屋の電気を消して外を
眺めるとこの光景が見られました。この時期、ホタルが大発生する季節なのでしょう。
何か懐かしく、心が和む感じになりました。
昼間は、隣接する植物園や森林に住むヒヒたちが沢山現れて、この芝生の上を走り回
ったり、木々の梢を揺らして飛び回ったりしています。
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