ジャスミンの風
*7 ウッジ
8月24日(土)つづき
車窓からポーランドにはめずらしく山のようなものが見え(ポーランドは南部以外は山の無い国です)、うかがうところによるとこれは炭鉱のボタ山だそう
です。また、郊外には大型スーパーもみられます。この付近の町は工業都市なのです。
約1時間半でウッジに到着。
さっそく、ウッジのポーランド日本協会の方々の出迎えを受けました。
予定より早く着いたので、ポ日協会の皆様の案内でウッジの街へ出掛けました。ウッジ市観光情報センター長自ら休暇を切り上げガイドをして下さいまし
た。歴史ある建物が並ぶメインストリート「ピオトルコフスカ通り」を40数名がゾロゾロと見学です。
ルービンシュタインが住んでいた館などあり、説明を聞きながら街の様子を楽しみました。また、この散策の間に今夜お世話になるホストファミリーを紹
介され、一生懸命慣れない会話を。
そして、交流会会場であるウッジ市観光情報センターへ。ポーランドの習慣では、家の前でパンと塩を持って遠来の客や、花嫁を迎えます。その儀式ど
おりの歓迎を受け、感激しながら会場へ入りました。心のこもった手作りのケーキをいただき、お返しに皆で一生懸命覚えたポーランド語の歌詞でポーラ
ンド民謡「森へ行きましょう」を唄いました。もち、日本の歌もです。そしてメンバーの塚本さんと、吉田さんが装束を着けて雅楽演奏。日本でもなかなか聞
く機会がありません。最後にポーランド語で「お祝いの歌」や「ポーランド国歌」を全員で合唱。これも旅行前に皆で寄って練習した成果。
そして、お開きになり、それぞれのホストファミリーのお宅へ向かいました。
石田さんと私は、ステイ先のハンナ アヌシチックさんのお宅。息子のピオトル君と一緒に車で家に向かいました。
夕食は、準備の都合でご両親のお家で一緒にいただくことになり、まず、塚本さんと吉田さんのステイ先でもあるイレナ ド マインスカさんのお宅へ伺いま
した。イレナさんのお宅はポーランドではよくある建て方で(私の考えでは)庭付き、二階建てのお家です。
着く早々、他の家族を紹介していただき、お家の中を案内していただきました。親日家であり、日本へもいらっしゃったことのあるご夫婦で、思い出のい
ろいろな日本の品々が飾ってありました。
夕食は、庭にテーブルを出し、心地よい風に吹かれながらいただきました。鳥やポークを使った肉料理、トマトの入ったサラダ、ビゴス、ハム、その他いろ
いろ、そして私達のために白いご飯まで用意して下さいました。ビールをいただき、おいしいお料理に舌鼓を打ち、話に花が咲きました。
ご夫婦は日本へいらっしゃった事もあり、日本の旅行談等聞かせていただき、アルバムを見せていただきました。
また92歳のおじい様がいらっしゃりとても歓迎していただき、喜んでいただきました。
夕食、団欒後、車で5分程の所にあるハンナさんのお宅へ到着。アパートの4階にあるお家へ。お家では今日イタリア旅行から帰ったばかりの15歳のハ
ーニャちゃんと猫2匹が歓迎してくれました。
語学が苦手な私ですが、それでも単語を並べ、ジェスチャーを加え、シッチャカメッチャカ話をしました。もちろん石田さんの会話に助けられ、半分以上通
じていないであろう話で、夜遅くまで盛り上がってしまいました。
ハーニャちゃんは、日本のアニメが大好きな女の子。ポーランドには日本のアニメマニアの子供達がいっぱい居ることもわかりました。
それに驚いたのは子供達が各自1台づつパソコンを持っていて、使いこなしていることです。私が以前訪れた時には考えられないことでした。きっと、子
供達へのパソコンの普及率は日本を上回っているものと思われます。年々豊になり、またそれをこなしてゆくポーランドの姿を垣間見たように思いまし
た。
寝ないでおしゃべりしていたいくらい楽しい夜でした。でも、そんな訳にはいきません。リビングにマットレスを敷いていただき、石田さんと並んで休みまし
た。
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