ジャスミンの風

 8/20(水)には同僚S/V2人と共に 孤児院で保母をしている坂田S/Vの職場を訪ねる。車で例の日本橋を渡ってすぐ左に折れ5,6分走った所で彼女が出
迎えてくれた。150人ほどの子供がいるが､全員が孤児ではなく 家が貧しくて預けられている子も結構居るとのこと(中には20才ぐらいの子もいるらしい)。
片言の日本語を話す保母や子供もおり､皆元気で 年長の子達が小さい子供の面倒をみているとのことで 笑顔で応対してくれホッとした。彼等の飲み水
は溜まった雨水で､またトンレサップ川に面しているので ちょっと強い雨が降ると道路は冠水し 対岸から船で通勤することになる と言う。1時間ほど構内
を案内してもらったり､苦労話を聴いたりして過ごした。狭いながらも運動場があるが石ころだらけなので､近いうちに取り除き作業をしてあげよう と約して
帰途についた。直接我が業務とは関係ないが､6月の電気も水道も無いという小学校訪問といい 色々と勉強にまた刺激にもなる。

 7月の初めにプノンペンのクリニックで前立腺ガンと診断され､滞在していたホテル･アパートメントに帰る余裕もなく 即バンコクさらに日本へと強制送還さ
れた同僚S/V(67才)の荷物一式と乗用車を我が家で預かっており 電話やFax.で連絡しあっていたところ､手術を終えた本人と奥さんが8/19〜24にプノン
ペン入りし 我が家で3日間ほどかけて整理･処理して帰って行った。経過は順調だそうで 24日には同僚S/V数人が集まって 近くの日本食レストランで夫
妻を招いて歓送会を開き､北海道(自宅は千歳市)での同期会開催を約して送り出した。一番親しくかつ頼りにしていた人だっただけに残念で､健康には
十分留意しなければ と痛感した。

 一方 アンコール行で風邪をひき(体温37℃強) 薬は飲んでいたが中々食欲の出ない当方を見かねたメイドが 塩玉子･ふりかけ付きの中国風おかゆの
朝食やそうめんの昼食を作ってくれたりして気を使ってくれるのが分かり 有り難かった。

 帰国前日の8/25(月)には銀行へ引き出しに出かけて､家賃やガードマン･メイド･運転手への支払いを済ませた(大家には光熱費等の見込み額および日
本での連絡先メモを手渡した)。またメイドには留守中の戸締りとスーツ等の陰干し(雨季でカビ防止のため)他の念押しをした。

- 09/Sep./'03 (長岡京市の自宅にて)-　　　　

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