ジャスミンの風

                                         
                                           
4 -7- 近況




つぎに 近況を伝えておきます。

 7月に入り 当地で月2回発行している「シニア・ボランティア(S/V)通信」の編集委員を引き受けざるを得なくなり、また同期生14名(うち4名はプノンペンの
北西方300kmの所にあるバッタンバンに在住)の連絡係りもやっているため、ノンビリしているわけにはいかなくなってきた。先日もバッタンバンの職業訓
練校で自動車整備を担当しているS/Vの一人より、実習工場の壁に5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)の標語を掲示したいので クメール語訳をして欲しい と
いう依頼E-メールがあった。我が校の教師やら親しくなった当地の建設会社の経営者等に頼んで作ってもらったが、適当な言葉を探し出すのが難しいよ
うで それぞれ異なる言葉であった。結局はそれぞれ5種類ほど箇条書きにして そこから選んでもらうことにした。我が校でも使える標語ではないか と思
う。
 ある日の昼前に学校から自宅に戻ると、メイドの一人が門横の庭にある木を指差して「プカー・チョンパが咲いている、2輪も」と教えてくれた。確かに白く
て細長い花が咲いており、嗅いでみるとよい香りがする。
花が咲くのは来年かなと思っていたのでびっくりすると同時に このところパソコン・ミュージックで「チョンパー・バッタンバン」の曲のアレンジに凝っていた
ので 何だかうれしかった。庭には蘭を初めとして次々に色んな彩りの花が絶え間なく咲き続け、眼や鼻を楽しませてくれる。


        


 7/27(日)には5年ぶりの下院議員選挙があったが、懸念していた混乱はほとんどなく(日本から多くの選挙監視団が来ていたが) 予想どおりフンセン首相
率いるカンボディア人民党(CPP)の勝利に終わった。その前日には 125kmほど北東方に離れたKompong Chamに土木の主任教師を誘って出掛けた。こ
の春新しく発行された500リエル札の図柄にもなっている「絆橋」(2年前に日本政府の援助でメコン川に架けられた当国最長-1,360m-の橋梁)見学が主
目的だったが、「男山」「女山」の伝説の残る丘とか アンコール時代に築造された「ワット・ノコール」というお寺や「チュップゴム農園」等を訪ね、1ケ月もの間
続いた騒々しい選挙運動から逃れて心癒される一日だった。


      


 8月に入ると 4週間に亘って生徒の校外実習の時期となり、小児病棟増築工事現場・橋梁工事現場および公共事業運輸省所属の土質試験所の3ケ所
を視察に行った。それぞれ4,5人づつの生徒が参加していたが(女生徒も土質試験所でがんばっていた)、責任者に訊いてみると 理屈はともかく測量等の
実技は一から教えないと---という返答だった。来年度の指導方針に生かさなければ と再認識した。

         




                                         
                                           


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