ジャスミンの風
4 -5-
8/18(月) 晴れ;
今日はフリーの日。乗用車と運転手(昨日までのガイドの弟)のみをチャーター。朝食後 まず「プサー・チャハ(オールド・マーケット)」へ出向き、土産物店
をブラブラと見て歩き 我が運転手へのおみやげとして 陶製のキーホルダーを買う(1$)。その後 シエムリアップ在住の石川S/Vの紹介で、早稲田大学
グループを中心とする「日本政府アンコール遺跡救済チーム」(JSA;ユネスコがバックアップ)を訪ねて 所長や土木担当者から修復関連の話を聴取。PPI
での授業の教材作成の資料としたい ということで、「バイヨン北経蔵修復工事報告書(2,000)」と修復作業状況を撮ったビデオを借用できることになった(プ
ノンペンへ帰ってからJICAの図書室に「バイヨン北経蔵修復工事報告書(2,000)-修復前後の設計書付き-」があることが分かり、それを借り出すことにし、
一方ビデオは10月〜11月にJSAから入手することにした)。
これと市販の書物(アンコール・ワットの地質および建築・土木関係)を合わせると何とか目指す教材を作れそうで、今回のアンコール遺跡探訪の主目的
が果たせホッとした。
30分ほどでそこを辞し、石川S/Vも一緒にSofitel-Royal-Angkor Hotelの桜井結城さんを訪ねる。大学の軟庭部同期生の娘さんで、数年前から接客係り
をしていると言う。丁度日本からの来客があり 10分ほどしか話が出来なかったが、しばらくしたら自宅へ一時帰国するとのことだった。当ホテルはシエム
リアップでも有数の最高級リゾートホテルの一つで(シングル一泊280$以上)、彼女の案内がないと部屋へたどり着けないというほどの超広大な敷地を持
つ。日本での再会を約してホテルを出る。
昼食は石川S/V行きつけのベトナム料理店ヘ。食後 彼女の職場へ戻り、アンコール遺跡からの無数の発掘品を置いてある「保存センター」を係員に案
内してもらう(室内の発掘物は撮影禁止)。1,000年以上も前の石像彫刻を素手で自由に触れられるなんて 感激を通り越して大感動もの。1時間以上かけ
てじっくり見せてもらった。それでも全ては見切れなかった。うち何点かの石像は2,005年に日本での展覧会貸出し用とのことで、番号をふって置いてあっ
た。外へ出ると暑い。石川S/Vの業務は陶芸で つい最近やっとのことでタイから窯を購入出来たと言い、苦労して据え付けたばかりの釜をみせてもらっ
た。お土産用にクメール文字で網目状の名前をいれた陶器(花器)を作る予定もあるとのこと(1ケ月ほど必要?)。いい土産物になりそうだ。宣伝しておこ
う。
ここで色々お世話になった彼女と別れ、今回最後の見学地 フランスのNGOが運営するアプサラダンス・器楽演奏練習場(ASPECA-School of Arts-)に
向かう。ジャヤヴァルマン七世病院の真向かいにある教室では、近くの貧しい村から集められた小さい子供達が先生について懸命に踊ったり演奏したり
している。同じことを繰り返し教える先生も熱心なら 子供達も足をもつれさせながらも必死についていっているけなげな姿を見るとやるせなく、思わず涙
が出そうになる。見物する何人かの外国人もいた。
30分あまり滞在して、空港へ向かう。15分ほどで到着。機内はそれほど混んでなく、プノンペンまでの1時間足らずの間に皮付きの小さいリンゴが1ケ 紙
ナプキンと共に配られて来た。定刻に着いたポチェントン空港の出口では我が運転手が迎えに来てくれていた。18時過ぎに自宅に着いた時には帰り支
度を始めたメイドが未だ居た。シエムリアップのホテルのクーラーが効きすぎていたせいか 風邪気味で少し熱があるようだ。 身体全体がだるい。冷蔵庫
に入れてあった夕食をレンジで温めて食べる。
今回の4人でのアンコール遺跡探訪行(3泊4日)の総経費は、ガイドや運転手等へのチップも含めて1人当たり約410$だった。
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