ジャスミンの風
1 -11- 引越し
4/28(月) 曇り一時雨
朝6:30に迎えの車(先日運転手・ガソリン付きで契約済み;契約していたカローラが調子が悪いのかしばらくはカムリーとのこと)に乗って初出勤(?)。20分
ほどで郊外にあるプレアコソマ総合技術学院(PPI)に到着。
7時から朝礼があり、男女生徒による国旗掲揚のあと 教務主任から我々3人が生徒達に紹介された(クメール語なので中身は全然分からない)。生徒
は科毎に並んでいるようで、出席者は50人ぐらい。女生徒も何人か居る。その後 だだっ広い構内を案内してもらい、理事(校長?)と面会し 早い目に指
導のマスタープランを作って出して欲しい との要望があった。まだ様子が全然分からないので1,2ケ月には出せるでしょう と答えて、それぞれの部署に就
いた。当校には 土木、電気、電子と3学科あり、教職員は全部で65名、生徒は昼間・夜間を入れて合計約720名。その内 土木の生徒数は約260名
(内女生徒7名)となっている。ディプロマ・コース(高卒のクラス)が3組、サーティフィケート・コース(中卒のクラス)が3組ある。ブティという34才の主任教諭
が対応相手(カウンターパート)で、狭い執務室で話してみるとよくしゃべる(フランス語混じりの英語で)真面目そうな好青年で、構造計算のソフトの中身を
説明して欲しいとか 実験室の機械の使い方を指導して欲しいとか 色々要求される。来たばかりで現状をまったくつかんでいないので、それぞれ中身を
充分確認してから という返事で済ます。5月末には第一子が生まれる予定だと言う。時間が来たので彼の授業状況を生徒達のうしろの席で参観。鋼構
造の授業で話す言葉も白板に書く文字も全てクメール語なので内容は不明。朝早かったのでついウトウトしていたらブティから「横山さん。疲れました
か?」と訊かれる。
今日の段階では分からないことだらけなので、時間をかけて問題点を把握してから 具体的な話し合いをすることにする。期待がかなり大きそう。いい加
減な返事はできない。午前中(7:00〜12:00)は奨学金クラスで 選抜された生徒が対象、午後(14:00〜17:00)は有料クラスで 裕福な家庭の子が多いらし
い。夜間クラス(19:00〜20:30)もあって、昼間働いている生徒が多いと言う。我々の対象は基本的には午前の分だけなので、あとは必要に応じて居ればよ
い とのこと。授業のあと 執務室でブティからマンゴーをよばれる。時々若い教師が入ってきて紹介しあう。ブティに「明日は引越しなので休む」と告げて、
12:00少し前に昼食のため再び車でホテルに帰る。道路は混雑しており、助手席に乗って前を見ているとハラハラするので 後ろの席に座って通り過ぎる
町の様子をみながら行くことにする。
午後はJICAへ寄ったあと ホテルで明日の引越しに備えて荷物の整理をする。
夕刻 一時降雨があった。ホテル代(28泊分)の精算をする。
4/29(火) 曇り
いよいよ引越しの日。一緒に来た11人は誰も居なくなって少しさびしい。フロントでE-メールで使った電話代を支払ったあと、迎えのカムリーに荷物を4ケ
積み込んで出発。2,3分で借家に到着。例によって大家の娘が出迎えてくれる。
運転手と一緒に汗だくになって2階の居室(5m×8mほどのベッドルームで、この前頼んでいたとおり他の部屋にあった書き物用の机を入れてくれている)
へ荷物を運び込む。電気と水のメーターの初期値を確認して一息入れた後 不動産屋にメイドの相談をしてみると、職探しをしているメイドが2人居る と言
う。さっそく連絡をとって 午後来てもらうことにする。とりあえず車でスーパーへ向かい、コップ・グラス・ティーセット・ポット等1人分の食器を買う。
昼食後 メイド2人と面接。履歴書を見ると2人とも30才代前半の主婦で姉妹らしい。2人で200$/月だというので 初めの1ケ月間は試用期間ということで
180$にしてもらった(自宅からの通い)。日曜と祝日は休みで、毎日6:00,12:00,18:00からの3食、それに掃除、洗濯 ということにした。前にキリスト教関連の
事務所のメイドをしていたとかで、英語が少し分かるのでクメール語とチャンポンした会話で済ます(運転手とも同じような会話状態で、彼には暇な時には
庭の木や花にホースで水をやってもらうことにしている)。仕事は明日からということであるが、4人で車でセントラルマーケットへ買出しに出かける。日常
品の山積みされた狭い混雑した通路の店先で、茶碗・グラス・ティーセット・お皿・フォークとナイフ等を5セットづつ、それに炊飯器、アイロンとアイロン台、ほ
うき、洗剤等を相談しながら(値引き交渉しながら)次々と買っていく。全部で380$弱。最初の投資はこんなものかな?
夕方 所定の時間が過ぎても頼んでいたガードマンが来ないのでJICAに電話するが、担当者が捕まらないとのことで 連絡待ちにする。そうこうするうち
18:30過ぎに小銃を持った警察官が2人バイクに乗って来たので、戸締りをして夕食に出かける。今日は運転手をねぎらう意味もあって、彼の行きつけのカ
ンボディア・レストランに向かう。トンレサップ川に面した2階席でとりあえずのどがカラカラだったのでコーラで一杯。あとカンボディア風スープとフィッシュ
サラダ・ビーフステーキを注文。雑談で 彼の趣味はサッカー等のスポーツではなくて音楽鑑賞だと言う。若いくせに身体をきたえなきゃ というと、しんどい
から と答える。今は親元を離れて一人暮しで、おじさんが近くの町の港のえらいさんらしい。運転手はやはりお金儲けのためで、能力が無いので今は満
足している と言う。道路に面したこの席は時に川風が吹いて幾分涼しい。勘定は計12$。家へ帰ると20:30だった。銃を持った(本物ではないらしい)ガード
マンに労をねぎらって中に入る。荷物の整理をしたり 広い邸内をウロウロしたりしているうちに遅くなり、最初のベッドインは1:00頃。 明日からまた朝が早
い !!
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