ジャスミンの風

                                         
                                           
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4/20(日) 晴れ

  今日は特に予定が無く 朝寝を楽しむ。
 午後 自転車でモニボン大通りを北上して中央郵便局へ向かう。先日警察に捕まったシアヌーク通りとの交差点までは緩い上り坂であるが、そこから先
はほぼ平坦。シャルル・ド・ゴール通りを一気に横切り、混雑するセントラルマーケットを右手に見ながらロシア・ポチェントン通り(左へ行くと空港)を右折。
およそ15分でフランス風の面影を残す郵便局に到着。盗難の心配をしながら入口横の空き地に自転車を置いて中に入る。汗ビッショリ。薄暗くてだだっ
広い殺風景な部屋の突き当たりに受け付けカウンターがあるので、「日本行き」と言って係りの女性に手渡す。切手は自分で貼らないと届かないこともあ
り、また ちゃんと所定の箱の中に入れるのを見届けてから外へ出る。再び自転車に乗ってモニボン通りに向かう。途中左手に この前の休日に行ったコ
ンポンソム(シアヌークビル)行きとか、ベトナムのホーチミン行きとかのバスターミナルを発見。モニボン通り沿いのスーパー「Bayon」に入ると、納豆や豆
腐・ラッキョウ等の日本食が置いてある。チーズとジャスミン茶とパンそれにインスタントラーメンを買って帰る(計6.4$)。支払いの時にセロテープで貼って
あった1$紙幣の受け取りを拒否された。帰途 同僚のS/V3人とバッタリ出会い、半パンにインドネシア製のバティックを着て日除け帽姿だったので「何人
かと思った」と言われる。一緒に夕食に行くことにする。シアヌーク通り沿いのお目当ての韓国レストランは閉まっていたので、近くの中華レストランで野菜
餃子や魚(川魚?)の揚げ物、牛肉のガーリック煮等を注文(中国語の分かる店員が居たので、台湾で覚えた言葉を久しぶりに使ってみる)。ビールも飲んで
一人当たり3$。 先ほどスーパーで拒否された1$紙幣も混ぜて支払う。

    

  昨日 ホテルの横の通りをアスファルト舗装していたが、今日はその上に大きなテントが張ってある。皆で道路の開通式でもやるのかな と話していたと
ころ、どうも様子を見ると結婚披露会場らしい。午後には多くの人が集まって食事をしている。道路いっぱいにテントが張ってあるので車の通行が大変(こ
のための舗装? まさか)。聞くところによると、もちろん無許可でこういうことは日常茶飯事らしい。夕方 郵便局から帰って来たときにはきれいにかたづけ
られていた。
  お姉さんが亡くなったとかで一時帰国していた同僚の伊藤さん(工作機械指導のS/V)が昨夜ホテルに帰って来た とのこと。



4/21(月) 晴れ

  恐怖のクメール語特訓 再開。 朝一番の挨拶の表現、過去に経験したこと・これからする予定の言い方等を勉強。
  朝の田中調整員の話では、3ケ月分の住宅費他の個人口座への振込みは今週中にあるかどうか ということ(日本と現地との手違い?)。それが無けれ
ば 契約時に敷金も含めた3ケ月分の家賃が払えなくなるのに。
  昼前に部屋に帰って来たら、扉の所に大きなダンボール箱が置いてあった。出発直前にJICAを通じて送り出していた教材がやっと届いた(地質調査用
のハンマーや東京で入手したカンボディアの地質図他のCD ROM 等々約40kg)。一つ一つ中身をチェックしてみたところ(外観も)意外にも異常は皆無。
JICAにその旨の検収調書を提出。
  昼食は昨日スーパーで買ってきた名古屋カレーラーメン(コーチン入り)を賞味。結構いける。食後は先日 オリンピックスタジアム近くの果物街で買った
りんごのデザート。
  午後 高血圧と高コレステロールに対する治療薬が残り少なくなってきたので、JICAの保健管理員を訪ねる。タイミングよく 今から青年海外協力隊員5
人を連れて病院へ行く、と言うので同行する。JICAと契約しているインターナショナルSOSクリニック(シンガポールの医療会社の当地診療所で、アメリカ大
使館の隣)では チェ・ジュンミさんという(韓国人?)日本語の話せる人が対応してくれる。あいにく担当の先生は休暇中とのことで、週末に電話をして予約を
とることにする。入院施設は無いが、緊急移送も可能で(24時間対応) 一般医療のほか予防接種もでき、歯科も新設されたらしい。もう一箇所 日本人スタ
ッフの居る ラッフルズ・メディカル・センターに寄って(青年海外協力隊員はここで腸チフスの予防接種) ホテルまで送ってもらう。
 道中で 汗をかいた後屋台で飲んだ氷入りのサトウキビジュースがおいしかった と話をしたところ、あと下痢をしなかった? と訊かれた。現地人が素手
で皮をむき、何がくっついているか分からない圧搾機で搾り取るので 衛生上非常に問題だ と言う。3ケ月後ぐらいに体力が弱った時が危ないらしい。
  昨日披露宴のあった道路には 黄色や白色のレーンマークが一応引かれていた(ささやかなインフラ整備?)。
 夕食は プレア・コソマ工業学校(PPI)で既に指導業務に就いている2人(電子工学と英語教育)と我々3人とで「平成レストラン」で摂る。今日は天丼を注
文。手渡された年間授業スケジュールと一週間の時間割表をみるとなんと全てクメール語。初等科が3クラスで3年制、中等科が2クラスあってで2年制、午
前は7:00から12:00まで5時間(奨学金クラス)、午後は14:00から17:00まで3時間(有料クラス)で、勤め人のための夜間クラスもある(18:30〜20:30) とのこと。
細かいことは判読できないが、土木の科目のほかに理科、数学それに道徳とか文化、体育等もあるようだ。電子工学科、電気工学科と横並びで英語とコ
ンピューターの授業もある(この授業を受ける先生もあるらしい)。土曜は午前中だけで、年間スケジュールを見ると8月には校外での実習 9月の第1週に
は進級試験があり、それの手続きの終わる9月末から10月一杯が一時帰国のチャンスのようだ。24日(木)午後に学校を訪ね、それぞれの担当主任と細
かい打ち合わせをすることにする。
  JICAでもらってきた在留S/Vで定期的に発行している「シニアボランティア通信」を読むと、カンボディアにも温泉があって、2台の車で野を越え山を越え
て橋無き道を走ること4時間半、悪戦苦闘してやっとたどり着いた囲いも無い湯本で上半身だけ拭いただけだったが感動した との奮闘記事があって面白
かった。





                                         
                                           


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