ジャスミンの風

                                         
                                           
1 -7- 借家さがし



4/18(金) うす曇り

  朝 田中調整員よりSARS(新型肺炎)対策用のマスク2ケの支給があった。見るとシンガポール製と書いてある。そうでなくても埃っぽい街中では必要。
  今朝のクメール語講座では 時間の言いあらわし方や色の言い方(淡青色・濃緑色等も)、家族の呼び方、Why-Becauseのやりとり 等を勉強。プノンペン
空港の名前「ポー・チェン・トン」とは、「中国人のトンさんという人が植えた大きな木」という意味だそう。
  昼食後 昨日頼んでおいた車の件でJICAスタッフのSomnangが訪ねてくる。大体の相場が分かっていたので、2年間だと運転手付きのリースよりも中古
車を買って運転手を雇ったほうが安い ということで話を切り出したところ、車の種類にもよるが 事故対応とか保険・ガソリン代・メンテ・帰国時の処理 等
を考えるとリースの方が有利だと言う。考えた末 明日知り合いの人を連れて来てもらうように依頼。
  3時10分頃から借家の前でJICAのセキュリティ・チェックの人を待つもなかなか来ない。家主が門を開けてくれて「中で待ったら」と言ってくれる。玄関横
で椅子に座って家主と色々話をする。隣で産婦人科を開業していて、奥さんと3人の娘さんがいると言う。この家は去年の6月に起工してこの2月に完成し
たばかりらしい。いわば新築でタイミングよく良い家が借りられたものだと思う。3時10分頃 糸川調整員と現地人のセキュリティ・スタッフ2名が来て、外回
りから1階、2階、3階と見て回る。特に 門扉・玄関・窓(鉄格子がはめこんである)・隣や裏の家との塀の状況(上にはグルッと有刺鉄線がまるめて張りめぐ
らしてある)・裏口やメイド部屋からのアクセスの状況他を丹念に見てまわって周辺の写真を撮ったり、扉の下の床にセキュリティ・バー用の穴を開けたり
等の指示を家主にする。各扉や窓の施錠は必ずするように(特に寝る時は)、念をおされる。ガードマンは 隣に家主が居るので昼間はいらないのでは、と
いうことで夜6時から朝6時まで2交代制で2人雇うことに決定(JICAが契約している現職の警察官-アルバイト-で銃を持っているらしい)。30分余りで終っ
たが、指摘事項を立会・再確認してJICA所長のサインがでてから居住OKとなるまで1週間から10日かかるらしい。それから正式の契約書をかわすことに
なるので、4/26(土)に引越すつもりが5月の初めになりそう。
  5:30に来カ時に空港で会ったSomさんがホテルに来てくれた(昨日彼に電話連絡)。訊けば彼の奥さんも子供もカンボディア生まれであるが、彼が日本の
学校に通っていたこともあり皆国籍は日本だと言う。
 彼の兄が 出発前に親戚から聞いていたカンナリさんといい(山田名誉領事と知り合い)、弟の奥さんが現在東京に帰省中の長縄さん ということらしい。
いままでよく分からなかったが、これでつながりが掴めてきた。6時から別の急用ができたとかで、今度の水曜日に奥さん連れで食事を共にしようというこ
とになった。彼の話によると、プノンペンの人口は200万人と言う(120万人と聞いていたが)。戸籍が無いせいだろうか? プノンペン特別州全体の話なのだ
ろうか?
どういうわけか ロビーの机の上にCanbodian Dailyと一緒に本日付けの日経新聞が置いてあった。ダイエーホークスの若手投手が頑張っている模様。



夕食は川沿いの賑わう屋台で 野菜炒めと串だんご3本とサトウキビジュース(計1$)。靴みがきや体重計を持って客さがしをしている裸足の男の子を何人
か見かけた。



4/19(土) 晴れ

  クメール語のレッスンが無いため ゆっくり起床。 11:30にSamnanがドライバーを連れて来る。23才と若くてまじめそうな青年で 名前はSo Phornと言
う。。帰国したS/Vのドライバーをしていたらしい。Somnanと値引き交渉をしたが、高くない とのことでどうしても譲らない。土曜日半日を入れて平日は6:00
〜20:00拘束、事故やメンテは相手の責任で処理、ガソリン代込み、一時帰国時にはドライバーの給与のみ支払い、オーバータイムは2〜3$/時、遠くへ出
かける際にはその都度協議 等の条件で 500$/月 で合意する(1年契約)。契約書に「最初の1ケ月間は運転技術や人柄を見極めるため試用期間とする」
との条項を追記してもらうことにする(この期間中だけでも値引きして欲しいと要求したが、ダメだった)。4/28(月)から学校へ出勤になるので、当日朝6:30
に迎えに来てもらうことにする。車は'95年製のカローラで約7万マイル走行済み。クーラーやオーディオ等一通りそろっており、内装もまあまあ。乗せても
らって借家まで案内する。乗り心地は悪くない。これで足はO.K.。



  午後 不動産屋と借家へ行き、家具の一覧表をみながら細かく再確認。対応してくれたのは22才の娘さん。2年間アメリカへ留学していたとかで、こちら
がはずかしくなるほど流暢な英語をしゃべる。書き物をする机と椅子を個室へ運んでおくよう、また2階のバルコニーに リラックスしてビールでも飲めるよ
うに 小さな机と籐製の肘掛け椅子を4脚置いてもらうよう要求。エアコンの電気代が安くないが、窓を開けておくと結構涼しいので扇風機(1階と2階にスタ
ンド付きのものが1基ずつあり)をつければよい とのこと(窓には網戸がついており、蚊が入って来る心配は無い)。TVはあるので、ビデオとステレオは購入
するつもり(各寝室のフトンと枕、食器や調理道具・調味料も-箸と包丁は持ってきた-)。ビデオソフトやCDの店もよく見かける。あと 隣で産婦人科を開業
している家主の家族構成(7人家族で他にメイドが5人居るとのこと)やら土地の面積(≒500m2)やら、停電や雨期の浸水の問題のないことや上水・下水の
状況、それぞれのメーターの有ること、光熱費等の月々の支払い方法 他を確認し、JICAによる対セキュリティの許可が降り次第、なるべく早く引越して来
たい旨を伝えて退去。なお 賃貸契約書には「この契約書に明記されていない事柄について不都合が生じた場合は、双方誠意を持って対処する」という項
目を追記してもらうよう要求した。



  夕食は同僚5人と近くにある日本レストラン「平成」へ行ってみる。掘り込み式で座れるテーブルがあり、奥には畳の座敷も2部屋あるらしい(日本人の経
営?)。まぐろ丼を注文。数人いるカンボディア人の若い仲居さんには注文品は日本名で通じる。ご飯は日本米と同じような粘り気があり、味噌汁付きの丼
の味もなかなかいける。秋刀魚やさわらの煮付け等メニューも豊富で、日本の食堂に居るような雰囲気。タイガーの缶ビールも付けて9$。こんなものか
な? 仲居さんとクメール語の復習を楽しむ。
  夜 パソコンでテレサ・テンのカラオケCDやDTMS(パソコンミュージック)で作った「なつかしの歌謡曲」「宝塚の主題歌」等を聴いていると、気が休まってく
る。





                                         
                                           


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