ジャスミンの風
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4/16(水) 晴れ
クメール正月最終日。ゆっくり起きて部屋でブラブラする。TVで1日中カラオケ?(歌付き)をやっているチャンネルがあり、それとなく視ているとなんとなつ
かしい「星はなんでも知っている」がかかっている。字幕はクメール語でカラオケらしく歌えるように色が順次変わっていく。パンを食べながらしばらく視て
いたが、その後日本の曲は無かった。
夕方 自転車で3kmほど離れた競技場そばのオリンピックマーケットヘ行くも5時を過ぎていたからか休み。近くのお寺が賑わっていたので境内に入って
みると、堂内で老若男女を問わずお坊さんからキャッキャッ言いながら水をかけてもらっている。全身ずぶ濡れになりながらも皆ニコニコ笑いながら出てく
る。床も水浸しで、せっせと外へ掻い出している。それにしても雨が降らない。すぐに乾くのだろう。 来る途中の交差点で斜めに左折した所で3人の警察
官に呼び止められ、手のひらに20$と書いて 払えと言う。クメール語がわからないふりをしたところ、「中国人か?」と訊くので「日本人」と答えると、今度は10
$でいいと言う。「高い」と言ってそのまま走り出した。別に後は追って来なかったところをみると、自分のフトコロに入れるつもりだったのだろう。通りの屋
台でりんごを4ケ買う(1$)。あとから 値切ればよかったと気付く。
シャルル・ド・ゴール通りをキョロキョロしながら走りぬけていったんホテルへ帰り、今度は歩いて夕食に出かける。今日はアッサリしたものが欲しくて、シ
アヌーク通りに近いコテージ風のカンボディア料理店に向かう。2階のテラスに座ると、天井の扇風機が廻り涼しい。ろうそくが灯され、ココナッツミルクで煮
込んだシーフードアモックとバナナを溶かした豚肉入りスープを注文する。欧米人のおばさん達や家族連れが次々に入って来る。熱いジャスミン茶を含
めて8.5$。 今日は大奮発した感じ。探せば体調に合わせた料理が色々ありそうだ。
帰りは夜の借家前を通ってあたりの様子をチェック。人通りはほとんど無いが、それほど暗くもなく物騒な雰囲気ではない。空を見上げると満月と星がよく
見える。スーパーでパンと黄色のスイカの切り身(1.3$)を買って帰る。
夜 TVの予告編で武蔵が時々英語をしゃべっている。
4/17(木) 晴れ
クメール語の特訓 再開。 のっけから 正月休みをどう過ごしたか? という質問があったが、なにせ5日間の空白があるのでシドロモドロ。先生からは子
供の色んな遊びや顔に白い粉を塗ること等の話があった。今日は眼鏡をかける・はずす、靴を履く・脱ぐ と 服を着る・脱ぐ 等との使い分け他のレッスン。
終了間際になって少し勘がもどってきたよう。
昼食後 コーディネーターの橋本さんと近くの車販売店に行き、中古車を購入する場合の大体の相場を確かめる。
色々見せてもらうと、92年製以前になると4,000$ぐらいで手に入るが、それだと12,3万km以上走っておりちょっと問題あり。やはりもっと新しいもので5〜8
万kmだと6,000$以上になるようだ。保険とか修理工具、さらに引き揚げる時の引き取り額等を考えると、慎重にならざるを得ない。
JICA事務所へ行ってみるも、郵便受けには何もなし。 部屋に居合わせた田中調整員に 現
地スタッフに車を紹介してもらうように依頼。
その後 ホテルのロビーで何故か置いてあった今日付けの読売新聞を読む。ここへ着てからはじめて読む新聞である。日本の援助で当国の民法の原
案がほぼまとまったと いうニュースが目についた。新築中の家を借りる井上氏が不動産屋と家具を選びに行くというので、ついて行くことにする。バッタン
バンから来たという家のオーナーも同行。まず ほとんど出来上がった家で必要な椅子とか机の配置を考え、近くの家具屋を順に見てまわる。中国系の
人が経営する家具屋街みたいな場所があって、ガッシリして彫刻を施した木製の家具や すわり心地の良い籐製の椅子等が目移りするほど置いてある。
彼らは相談しながら好みのベッドやら書棚、机、椅子等を決めていく。値段はどのぐらいか全然わからない。日本では1ケ買うのでも躊躇するような代物で
ある。1時間半ほどでホテルへ帰って来る。
夕刻 田中調整員より「明日 午後3時20分から借家のセキュリティ・チェック(安全性他の確認)をする」との連絡が入る。
夜 部屋でクメール語レッスンの報告書書きの準備をする。
アジア・カンボジア雑貨 ご来店お待ちしています
http://www5f.biglobe.ne.jp/~jasumin/
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