SLAPD-BDB

Section: File Formats (5)
Updated: 2004-01-22
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名前

slapd-bdb - slapd の BDB バックエンド  

所在

/usr/local/etc/openldap/slapd.conf  

説明

slapd(8) の BDB バックエンドは通常利用する slapd データベースとして推奨するバックエンドです。 これはデータを格納するために Sleepycat BerkelyDB パッケージを使います。 データアクセスの性能を上げるために索引とキャッシュを多用します。  

設定オプション

ここにあげる slapd.conf オプションは BDB バックエンドデータベースに指定できます。 すなわち、これらのオプションは "database bdb" とある行の後で、次の "backend" あるいは "database" 行が現れる前になければなりません。 この他に指定できるデータベースオプションについては slapd.conf(5) マニュアルページを参照してください。
cachesize <integer>
BDB バックエンドデータベースの実体によって管理される メモリ内キャッシュのエントリ数を指定します。 デフォルトは 1000 エントリです。
checkpoint <kbyte> <min>
データベースのトランザクションログをチェックポイントする頻度を指定します。 チェックポイント操作は、データベースバッファをディスクにフラッシュし、 チェックポイントレコードをログに書き出します。 直前のチェックポイントから <kbyte> のデータが書き込まれたか <min> 分が経過するとチェックポイントが起きます。 2つの引数ともデフォルトは0で、この場合にはチェックポインントが起きません。 より詳しくは Berkeley DB reference guide を参照してください。
dbnosync
メモリ内の変更をディスク上の内容とすぐには同期をとらないようにします。 このオプションは、データのセキュリティを犠牲にしてでも性能を上げたい 場合に使います。
directory <directory>
データベースと関連する索引を含んだ LDBM ファイル群を置くディレクトリを指定します。 データベースごとに別々のディレクトリを指定しなければなりません。 デフォルトは /usr/local/var/openldap-data です。
dirtyread
更新しているがまだコミットしていないデータの読み込みを許可します。 通常、トランザクションは他の操作がコミットされていないデータへの アクセスすることを防ぐために分離されています。 このオプションは性能を改善するかもしれませんが、 データが後でアボートされるトランザクションのものである場合には 矛盾する結果を返す可能性もあります。 そのような場合には更新データが廃棄されるので、 後続の検索は異なる結果を返すことになります。
index {<attrlist>|default} [pres,eq,approx,sub,<special>]
与えた属性(あるいは属性のリスト)について管理する索引を指定します。 属性によっては索引のサブセットのみをサポートします。 属性(あるいは属性のリスト)だけが与えられた場合、default で指定した索引が管理されます。 default の設定は、すべての属性に索引が付くことを意味するものでは無い ことに注意してください。

いくつかの特殊な索引パラメータを与えることができます。 索引種別 sub は、 subinitial, subany, subfinal 索引に分解できます。 特殊種別 nolang は、この索引を言語サブタイプで使えないように指定します。 特殊種別 nosubtypes は、この索引を名前つきサブタイプで使えないようにします。 注記: 索引の設定を変更した場合には索引の再構成が必要になります。 索引の再構成については slapindex(8) を参照してください。

lockdetect {oldest|youngest|fewest|random|default}
デッドロックが検出された場合にどのトランザクションアボートするかを指定します。 デフォルトは random です。
mode <integer>
新たに作成するデータベース索引ファイルが持つ ファイル保護モードを指定します。デフォルトは 0600 です。
searchstack <depth>
検索フィルタの評価で使うスタックの深さを指定します。 検索フィルタは入れ子の AND / OR 節に対応するためにスタック上で評価されます。 スタックは各サーバスレッドごとに割り当てられます。 スタックの深さは、追加のメモリ確保を要求せずにどれだけ複雑な フィルタを評価できるかを決めます。 フィルタの入れ子の深さが検索スタックの深さより大きい場合には、 その検索操作のための特別のスタックを確保します。 このような領域確保はサーバの性能に悪い影響を与えますが、 大き過ぎるスタックを指定することも巨大なメモリの消費につながります。 検索スタックは各棚で 512K バイトを使います。 デフォルトのスタックの深さは 16 であるので、1スレッドあたり 8MB を使います。
 

関連ファイル

/usr/local/etc/openldap/slapd.conf
デフォルト slapd 設定ファイル
 

関連項目

slapd.conf(5), slapd(8), slapadd(8), slapcat(8), slapindex(8).  

和訳

稲地 稔 <inachi@kkd.biglobe.ne.jp>


 

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