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 #005 下層ノススメ
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スターフェリーの接岸
2003.01.12. 船上から投げたロープをフックで引っ掛ける。

スターフェリー接岸間近
ロープを巻きつけるにしたがって桟橋が近づき、やがて接岸。
 「エコノミークラス」と言うと最近では、狭い座席に座りっぱなしだと血栓が肺に飛んで致命症となる「エコノミークラス症候群」にも使われて憂き目に遭っておりますが、庶民の代表の私は、飛行機では常に「エコノミークラス愛好群」です。

 香港の公共交通には、2階建てのダブルデッカー構造になっているものが実に多く、路面電車、巴士(バス)、天星小輪(スターフェリー)はその代表。おそらく、長いこと香港を植民地として支配していたイギリスの2階建てバスの影響を強く受けているものと思われます。

 観光客は「おのぼりさん」などと呼ばれ、とかく高いところに登りたいという気持ちが強いようですが、私もその例外ではなく、電車やバスでは大抵、2階席に上がって高みの見物を決め込んでいます。1階、2階のどちらに乗っても運賃は同じだからということもありますが。

 ところが同じ2階建てでも、スターフェリーは別。上層・2階が頭等(1等)、下層・1階が2等と、九廣東線の電車とともに2クラス制をとっています。上層は、照明が蛍光灯、椅子が少々上質で、前後のキャビンは空調つき。対する下層は、ちょっと薄暗い白熱灯の照明、客室は吹きさらしで、時には波しぶきや雨が容赦なく飛んできます。

 しかし下層に乗れるのは、幹線である中環〜尖沙咀線のみ。他の3路線では均一運賃で、上層のみにしか乗船できません。だからこそ中環〜尖沙咀間で乗船する時には、運賃が50セント安いという理由からだけでなく、下層に乗ることをおすすめします。

 下層に乗ると、フェリークルーの作業を目のあたりに観察することができます。わずか7分間のクルーズにもかかわらず、乗降口のセット・リセット、離岸・着岸の際に行うロープのセッティングなど、大きな船と同様の作業が、クルーズごとに的確に行われているのです。1日に、1年に、そしてこの100年以上の間に何度繰り返されてきたことでしょう。よどみない、流れるような作業の進行は、クルーたちが真のプロ集団であることを改めて印象づけます。

 そしてもう1つ。前ページでも書いたスターフェリーから見る夜景は、水面に近い下層から見たほうがきれいだと思うのです。視線がちょうど水面と同じぐらいになるので、陸上と水面とを50/50の均等に見ることができるから?

 それにしてもクルーのユニフォームであるセーラー服、ちょっと茶目っ気があってかわいいです(年配のオジサンクルーが着てると特にね!)

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