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#004 我愛 天星小輪! |
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2003.01.09. 「世星」 Central, Hong Kong 2003.01.09. 中環→尖沙咀の「銀星」船上より香港島の落陽を望む。 2003.01.08. 中環→尖沙咀の「晨星」船上より湾仔方面の夜景を望む。 |
飛行機と鉄道は大好きな私ですが、船とはもともと相性がよくないようです。中学生の時、東海汽船で八丈島へ行ったんですが、乗船したふりいじあ丸が、海が荒れててすごく揺れ、気持ち悪くなってしまい、下船したあとも半日ぐらいは身体がフラフラと揺れてました。それ以来、なるべくなら船は避けて通ってきました。 ところが、香港島と九龍半島とを100年以上にわたって結ぶ「天星小輪(スターフェリー)」だけは別格です。中環〜尖沙咀わずか7分間(注:私の乗船記録による離岸から接岸までの平均値)の小さな船旅ですが、何かとあわただしい香港滞在のなかの、清涼剤的、またはオアシス的な存在なのです。 乗り場である中環と尖沙咀はいずれも、香港を代表する繁華街。人も、車も、2階建て巴士(バス)も(のんびり走る香港島側の電車は例外?)、実にせわしなく動き回っています。 しかし、いったん天星小輪のターミナルへと足を踏み入れると、それまでの喧騒が徐々にデクレッシェンドしていくのがわかります。目の前に広がるビクトリア湾、そして乗船する船の姿がみるみる大きくなり、これから始まるプチクルーズへの序曲が自分の中でクレッシェンドしていきます。 12隻★ある船のうち、どの船に当たるかも楽しみの1つ。「スター」なだけに、船名にはすべて「星」がつきます。ちなみに、まだ乗船経験がないのが「金星(Golden Star)」「世星(World Star)」「北星(Northern Star)」の3隻。 ビジネスマンも買物客も旅行者も、船内で過ごす7分間だけは、誰もが静か。まるでここが喧騒あふれる香港とは決して思えないような空間を味わえるのが、この航海の最大の魅力ではないでしょうか。 やがて、対岸のターミナルが近づき、接岸し、乗降口がセットされると、せきを切ったように乗客が出口に殺到し、船内での静寂が嘘だったように、また喧騒の街なかへと足早に散っていきます。このギャップがたまりません。 天星小輪のもう1つの魅力は「ナイトクルーズ」。世界三大夜景とも言われる香港の夜景は、ビクトリアピークをはじめいろいろなスポットから楽しめますが、私は天星小輪の船上から眺める夜景が一番好きです。ビルの照明やネオンの光が、ビクトリア湾の水面にも反射し、陸上と水面とで2倍美しくなるからです。 香港滞在最後の夜はいつも、尖沙咀のプロムナードからこの夜景を眺め、「またこの夜景を絶対に見に来るからな!」と誓って、天星小輪のラストナイトクルーズをするのが私の決まりごとになっています。 香港へ行く機会があったら、船が嫌いでも、用が無くても、香港の「星」たちにぜひ乗ってください。地下鉄や海底トンネルを走るバスでは絶対に味わえない香港の魅力を、わずかHKD1.7(下層)でお約束します。 ★12隻のうち「輝星(Shining Star)は、2階部分の前後をオープンデッキに改造され、新たに始まったビクトリア 湾を周遊する「スターフェリークルーズ」用となりました。次回訪港の際は、ぜひとも乗ってみたいと思います。 |
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