香港巴士鐵路旅遊協會 HONG KONG PUBLIC TRANSPORT TOURISM ASSOCIATION
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旅遊香港の旅
  2010年香港マラソン2月28日(日)開催 [2010.2.28/002]   

 「スタンダードチャータード・第13回香港マラソン
 

 「香港人がマラソンに一生懸命って、なんかイメージと違う」と日本の友人たちが笑う。しかし年を追うごとに参加者が増える香港マラソン、今年はなんとエントリー総数6万人!実際は当日不参加者も多くて5万2368人との発表だったが、これだって十分すごい数字だ。
 香港市民枠は予想を上回る早さで定員が埋まり、走れなくて悔しい思いをした人も多くいたようでお気の毒。例年、旧正月の2週間後の日曜日に開催される。今年は2月28日、奇しくも東京マラソンとの同日開催となった。東京マラソンの抽選にに落ちた自分は、一路香港へ。

 10kmレースはチャレンジ組(目標タイム:1時間10分以内)と1組(1時間10〜20分)〜4組(1時間40分以上)という5つのカテゴリーがあるので、自分の走り切れそうなタイムに合ったカテゴリーに申し込む。スタートは北角(東区走廊)、ゴールは銅鑼湾(ビクトリア公園)。制限時間は2時間。
 ハーフマラソンは「目標タイム2時間15分まで」と、「それ以上」の2種に分かれてエントリーする。制限時間は3時間。フルマラソンは種別なし、全員一斉にスタートで制限時間は5時間半。
 ハーフとフルはスタートが九龍ネイザン道(ミラホテル前)、ゴールは銅鑼湾(ビクトリア公園)となる。
「香港でマラソン、やってみたいけど自信が……」というときは、まず10キロの4組にエントリーしてみればいいのでは。これは歩いている人もかなり多いそうだ。
2010香港マラソンコース図
2010フルマラソン高低図
 スタート時刻が年々早まっているのは交通事情との兼ね合いからだろう。香港の主要道路を止めて何万人もの人を走らせる、ということは、当日の香港の交通は大混乱必至なわけだ。少しでも早く始めれば、それだけ早く元に戻せる。
 だから当日一番早いレースは10キロチャレンジ組の「東区走廊・5時15分スタート」。観光客にしてみれば、早めに走り終えればゴール後は一日まるまる遊べるというメリットはあるが、これじゃ、ゴールしてもまだ真っ暗だ……。私の参加するフルマラソンも、昨年より大幅に時間が繰り上がって7時15分スタート。
今年からフルマラソンコースに加わった昂船洲大橋
ミ船洲大橋を走る青い帽子の私。たまたま後ろにいた日本人ランナーの方が
撮影していた嬉しい1枚 (写真提供:voyagerさん)
 いつものとおり、スターターは行政長官のドナルド・ツァン氏。スポーツウエアの時はさすがにトレードマークの蝶ネクタイはなかった。目を合わせて手を振ったけど、わかってくれたかしら?

 当日、10キロレーススタート時の気温は24度、湿度は93%に達したそうだ。これが香港のつらいところだ。高温多湿。この状況で走るのはちょっと辛い。昨年もけっこう気温は高かったが、今年は「過去最悪の気象条件」。新聞にそう出ていたけどまさにそのとおりと実感する。でもランナーは走る。
 フルマラソンは今年からコースが一部変更され、橋がひとつ増える。今年からの売り文句は「3つの橋、3つのトンネル」だそうで、橋とは昨年完成したばかりのミ船洲大橋と従来どおりの青馬大橋、汀九橋。トンネルは南灣、長青、そして九龍と香港島を結ぶ西区海底の3本である。橋もトンネルも高低差があり、これに加えて香港島での何回かの立体交差の昇り降りも待っている。なんてハードなんだ!

 ミ船洲大橋だ……きれいだ……、ぐらいまでしか景色を見る余裕がなかった。青馬大橋で景色を眺めて感動した昨年が懐かしい。今年はひたすら、辛い。
 交通規制解除の関係もあり、コース中のいくつかのポイントに規定時間までに到達しなければそこで失格。序盤に橋がひとつ増えたので前半の時間制限ポイントに変更があるかと思ったが、昨年との変更は一切なし。

フルマラソン完走者に授与されるメダル
今年からフルマラソン完走者にメダルが
渡された
■タイムリミット
15.4キロ(青馬大橋の折返し) 2時間
20.3キロ(汀九橋の折返し) 2時間40分
25キロ(長青トンネルの九龍側出口) 3時間15分
33.6キロ(西区海底トンネル九龍料金所) 4時間25分
37.3キロ(林士街の立体道路…マカオフェリーターミナル辺り) 4時間55分
39.2キロ(ハートコートロードの立体道路) 5時間10分
ゴール(ビクトリア公園)の時間制限は5時間半。


2010マラソンを報じる新聞
翌日の新聞。今年は3人のランナーが重篤に
 毎年おなじみのリタイヤ者収容のシティバスが、今年はやたら多いような気がする。「ご好評につき増便」だろうか。ああ乗りたくない。ちらっと見ると、わぁ、1階は立っている人もいる混雑だ!でも2階はみなさん着席しているようだ。さすが香港公共交通のルールは守られている。ちょっと乗りたいが、立ち席はいやだなあ。

 暑いと思うと給水ポイントがあったり、もう足が言うことをきかん!と歩き出すとアイスパックを配るテント(去年までは気付かなかった)に行き当たったりと、運に見放されない、でも苦しい苦しい42キロは制限時間ほぼギリギリ。「5時間を切れれば!」なんて、スタートのときに思っていたのに…情けない。5時間20分も走ってるなんて、東京→香港の飛行機みたい……。

 これまた翌日の新聞によると、足がつったり怪我した人たちで救護所は大繁盛、重篤な状態の方も3名出たという。高温高湿度のせいで10キロレースのコースはもやが立ち込め、ランナーは視界が白い中を走ったとか。まあそれでも今年の大会も終了、13時半にはすべての交通規制が解除されて香港はいつもの街に戻っていった。
 来年も出るぞ!とヨロヨロめらめらしながら歩いていると、おおっ「地鐵競歩大会・4月挙行」の看板を見つける。街を歩いて楽しむには、これもまた挑戦するか……。興味しんしん……。
 香港マラソン情報
2010年大会はフルマラソンでは開通したばかりの昂船洲大橋を渡ります。ここのところ毎年コースに変化がありますね。

フルマラソンとハーフは尖沙咀彌敦道スタート。
10kmマラソンは銅鑼湾東北の東區走廊スタート。

ゴールはともに銅鑼湾ビクトリア公園。
大会オフィシャルサイト http://hkmarathon.esdlife.com/marathon/chi/home/default.jsp ←このサイト開いたときに音が出るので注意
日本事務局HP http://www.sports-info.co.jp/index.html
交通情報 当日の朝マラソン列車運転(2008年情報です) 
過去の情報 2009年香港マラソン 2009年2月2日(日)
2006年香港マラソン 2006年2月12日(日)
2005年香港マラソン 2005年2月27日(日)

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